今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

真夏の夜の動物園@恩賜上野動物園


上野動物園ジャイアント・パンダ、リーリー(力力)とシンシン(真真)の間に待望の赤ちゃんが生まれ、シャンシャン(香香)と名付けられた。


それから、1年2か月。


上野動物園に時折訪ねるようになり、世間のお盆休みの時期に「真夏の夜の動物園」というイベントを開催し、通常より3時間ほど営業時間が延長されると知った。


結局、開催期間中に1度しか行かれなかったけれど、お盆休みの人々で溢れかえる炎天下の昼間の動物園とは違う景色を見ることができた。


入園したのは5時少し前だったと思う。いつもなら閉園時間直前の頃だ。既にパンダのシンシンとシャンシャンの母子観覧は受付が終了しており、最初から他の動物目当ての入場だ。それに、お父さんパンダのリーリーは閉園間際まで観覧受付が予定されていたから、お父さんには最後に会いに来ようと決めていた。


正門から、観覧受付締め切りまでに滑り込んだ来場者が列をなすパンダ舎前を横目に、夜行性の動物たちの元へ。ところが、夏は日が長い(笑)まだまだ外は明るくて、とても夜行性の動物たちの姿など。。。


そこで、普段は素通りしてしまうクマ、白クマ、小動物、カバなどをじっくりと見学。いつも横を通ると独特の鳴き声で元気いっぱいのフラミンゴは夜じゃなくても良いなと勝手に判断し、パス。ところが、これが大失敗(汗)なんと、綺麗なオレンジなのかピンクなのか美しい大人のフラミンゴに混じって、小さな白くてもふもふの雛がいたそうな…帰宅後、様々なSNSでその姿がアップされていて、愕然とする。


私はいつもそうなんだけど、フラミンゴ舎の前で、どうしてもハシビロコウに引っ張られてしまう(汗)あの時はちょうどハシビロコウさんが歩いてたし、もう仕方ない。。。


以前、シロフクロウに子供が生まれ、3羽の子どもたちが親とは違うグレーのもふもふでまん丸っこい姿を見せてくれたのだけど、今回見た時にはすっかりフクロウだったのだ。それだけ、親と違う姿で誕生してくる動物の子供の頃は貴重なのだ。フラミンゴの赤ちゃんにもしっかり気づいた方々、お見事。


そして、次のお目当て、ガラパゴス・ゾウガメさんのところに。普段はバックヤードで飼育員さんに見守られてる高齢の亀吉くん。そして、夏場だけ、外の飼育場に引っ越したゾウガメくん。


お2人ともピクリともせず、一心にお休み中(笑)亀吉くんとお外のゾウガメくんはずいぶん大きさが違うのだけど、同じ種でも様々なんだろうか。まぁ、人間も大柄、小柄あるしね(笑)


まだまだ明るさが残るうちは園内も暑くて、白くまさんが水浴びしてる姿を見て、涼をとる(笑)


そして、当然ながら、動物園グルメも楽しむ。向こうから来る外国人の女性が食べてるソフトクリームがあまりに美味しそうなので、早速食べてみたのだけど、ホントに美味しかった!!


動物園のお食事だからとバカにはできませんよ。パンダの竹皮弁当も美味しかったし、パンダのチョコソフトも美味しかったし、リンゴのアイスケーキなんて最高だったですよ(笑)ちなみに、今回はソフトクリームだけ。。。


パンダのいる東園を後にして、西園に。西園の不忍池の横のテラスでは、何かイベントをやるみたい…と覗いてみたら、園長さんによるトークイベントだって!!


徹子の部屋」シャンシャンver.が放送されたばかりなので、「園長によるトークイベント」って言う場内アナウンスで、結構、人が集まってくる。ちょうどその時間に行って、ラッキー!!


動物の名前にまつわる話を30分ほど講演してくださった。園長さんもスタッフの皆さんと同じ水色の「真夏の夜の動物園ver.」Tシャツを着てのご登場。こうして、園の人たちと直接触れあえるのも楽しい。


講演後すぐ近くのフラミンゴ舎前では「野生のコウモリ鑑賞会」なども催され、子どもたちでも楽しめるように様々な工夫がされている。不忍池周辺には野生のコウモリがいて、夕方になると動物園上空に餌を求めてやって来るそうよ!!


そして、辺りが暗くなってきて、本日、最大の目玉「アイアイ」。アイアイは夜行性なので、通常の営業時間内だと、アイアイ舎は真っ暗で昼夜逆転にして、活動してる様子を見られるようにしてくれてるのだけど、なにしろ真っ暗だから、影がササササッと動いてるようにしか見えなくて。


7時過ぎにお待ちかねのアイアイ舎点灯!!しかし、この瞬間を待っていたのは私だけじゃなく、さっきまで真っ暗で分からなかったけど、明るくなったら、人でいっぱい(笑)通路いっぱいに人だかり。。。


明るくなって、朝を迎えたことを知ったアイアイは、最初のほんの数分は枝を飛び回っていたけれど、すぐに巣箱の前に行き、動きが止まる。これからお休みタイムなのね。アイアイの貴重な姿を見られた。素晴らしい!!


そして、本日最後はやっぱりパンダです。お父さんパンダのリーリーはまだ受け付けている。大急ぎで東園に戻る。戻る途中のいそっぷ橋のところの茂みには、白くま園長のホワイトさんが見張り番してる小屋があり、ライトアップされている。西園に向かった頃はまだ少し明るかったが、さすがに7時過ぎには辺りも暗くなり、ライトアップも映えるね。多くの人が写真を撮っていた。


リーリーさんの観覧受付終了まであと20分ほど。自然と足が早くなりる。


早めに観覧を切り上げるシンシンとシャンシャンに代わり、最後まで営業中のリーリーさん。室内の水浴び場にすっぽり収まりお食事中。そりゃあ、お腹も空くよねぇ。


後ろ姿だったけど、もふもふで大きくて、可愛らしかった。出入り口近くの動物園たちは閉園間際まで営業中。ホントにお疲れさま。「20分待ち」の表示だったので、今日はこれで最後かなと思っていたが、なんと、10分ほどで退場してこられたので、もう1回並んでみた。私の後、10人並んだかなぁ。それで受付終了。


でも私がリーリーさんのお部屋の前に行ったときには、2つのお部屋の間、区切り扉のところで限界まで頑張ったぞと言わんばかりの姿で横になっていた。お疲れさま。


パンダ舎から退場すると帰路につく人の流れができていて、動物園も夜の静けさを取り戻すかのように灯りも落ち、昼とは全く違う情景。


夜の動物園開催中は、普段ならもう観覧者の喧騒も消える時間なのに、動物たちはいつも通りの生活ができたかな。


全部の様子を見られたワケじゃないけれど、いつも見られない動物の姿だったり、なかなか聞けないお話だったりに触れることができる貴重な時間。


私たちが楽しむ分、動物たちには少し負担かもしれない。スタッフの人たちも大変だ。でも、この貴重な時間をありがたいと思う。だから、私たちの側は、しっかり、観覧マナーを身につけて、巡りたいものだ。