今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

銀魂2 掟は破るためにこそある


去年の第1作が実写映画としてはダントツの興収を上げたらしく、満を持しての2作目。


テレビで披露されるCMはこの映画が相変わらずのギャグ映画なんだと思わせる。


2作目の公開を前にテレ東で地上波初放送となった。公開1年で地上波初放送って、あり得ないけど、まぁ、アニメ繋がりのテレ東タイアップによる映画化だろうから、当然と言えば当然か…


最近、テレ東の映画連動に関する「目」はかなり確かじゃないかと思ったりする。ある意味、変わらない姿勢というか、お昼の海外ドラマとかお昼の吹き替え映画とか、淡々と時代に媚びることなく続けてきた結果みたいな気もする。


さて、まぁ、そんな事はどうでも良くて、その第1作の地上波放送はね、正直あんまり面白くなかった(汗)ギャグというかコメディ部分がくだらな過ぎる(汗)あれは映画館で集中してみるから面白いんで、家でCMのあるテレビ放送で見ると流れが途切れて、しかも明るい部屋で見てると気が散るから、なおさら笑えない。。。(追記)ちなみに後日、CM無しのWOWOW放送版を見たら、面白かった。。。(汗)やっぱ、集中して見ようね(笑)


ところで、日本はコメディ映画が当たらないという。だから、海外で大ヒットしたコメディ映画でも、よほどビッグネームが出演していないと劇場公開されず、DVDスルー。でもね、「銀魂」観て、やっぱりコメディ映画こそ集中して観ないとダメだと分かる。それには映画館よ!!!!!


ということで、本編。


この第2作目、お笑いとシビアなところとが連動しながらもごっちゃにならず、ずいぶんスッキリしたと思う。ただ、原作漫画を知らない私には良かったが、原作ファンにはその流れはどうなのかな?まぁ、映画は映画、原作漫画は原作漫画というこで(笑)


オープニングは相変わらずのやりたい放題。配給会社の映像はなんて言うんだっけ?あれが今回もダブル・バージョン(笑)そして、エンドロールも大変な大冒険(笑)


あれはさすがにマズいだろうと思ったけど、そうなんだよね、小栗旬が銀さんだからOKなんだよね。今回、小栗旬のインタビューを読んだ時に中村勘九郎ちゃんがこんなギャグ映画にがっちり参加することになったきっかけを知った。正規のオファーを出したら、勘九郎ちゃんにまでオファーが届かないだろうと思った小栗旬。そこで、彼は勘九郎ちゃんに直接、連絡しちゃう。自分の繋がりを活かせるなら、使うという彼の作品への責任感みたいなものを感じるエピソード。


あれは明らかにパクりでパロディとは違う。それでも出来たのは、小栗旬があの作品で確かな存在感を示して、しっかり参加してたからじゃないかと。だから、直接OKを取ることは出来たんじゃないかって。私の勝手な邪推ですけどね(汗)


そんな冒険は映画の途中にも用意されている。いいのかぁ〜って新八も言ってたよ(笑)よく出来てたけどね。あらいぐま(ネタバレ?)


万屋3人組は前作よりセット(一組ってこと)で登場してることも多かったように思う。将軍は何のために出てきたのかと思うけど、単に笑いを取るためだと思えば納得もいく。ただ笑ってるだけの前半部分とやたらにドラマ的な盛り上がりを見せる後半部分とは別な映画なんじゃないかと思うほどのメリハリ!!!!!


次回作も期待されてるみたいだけど、このメンツでスケジュール的に、もう1回はさすがに無理でしょ(笑)


今回、真撰組のエピソードが中心で、今回から登場した三浦春馬くんがやたらとカッコいいわけで、ギャグ・パートを担う役者たちもイケメンではあるけれど、役柄とか佇まいとか多分1番ステキだった。この辺が桂をやってる岡田将生との違いだな(笑)彼は完全にイジられキャラで、役どころもイジりやすい(笑)面白くて良いけどね。


そのカッコいい三浦くんが次回作に出られないのは悲しいなぁ。。。(ネタバレ?)


まぁ、次回作も期待されちゃうかもしれないけど、良いとこばっかじゃありません。まず、長いです。コメディ・パートの妙な間合いは、やっぱりもうちょっとテンポがあった方が良いし、後半の涙を誘う盛り上がり部分も、もう少しスッキリしてれば良かったんじゃないかと。


細々練った挙げ句、ムダなセリフを足しちゃったみたいな…全部説明する必要はないし、全部描く必要もない。コメディ・パートもしっかり笑わせてから次に展開するので、どこかまったりしちゃう。


全体として、笑えるし、泣ける映画で、よく出来てるとは思うけど、よりシャープに観やすい映画になったら最高かな。


CGもずいぶんと導入されてるんだけど、汽車とか車はわざとそれと分かるように描いてるみたいな感じなのだ。全く分からないようなCGじゃなく、出来物感が醸し出されてる。あれはわざとだよね。


アクションと比べるとそう感じる。


沖田と神楽ちゃんの殺陣コンビネーションは、なかなか見応えあった。ラストの銀さんと初登場の窪田正孝くんの殺陣は戦いというより優雅な舞いのような殺陣で、これもまた美しい。第1作の高杉との殺陣はスピード勝負だったので、どうしても両者の技量があからさまになっちゃったけど、今回のように戦い方にこだわりがある相手だと舞いのような殺陣の方が綺麗に見える。


ということで、新登場のメンバーもすっかりその世界観にハマって、違和感なかった。


これからの動員も見込めそうなので、すぐに小さなスクリーンに追いやられることもないだろうけど、なるべく大きなスクリーンでご覧になることをオススメします。