今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり


全世界で大ヒットしたという前作「IT/イット」。ペニーワイズというピエロが主人公の弟を拐ったところからお話が始まる。


主人公が仲良くしているグループがピエロを巡る恐怖の根源を断ち切るための戦いに立ち上がる。


ピエロを封印した子供時代。皆、それぞれの事情で町を離れ、それと同時に少しずつその時の記憶を失くしていた。


そして、27年。再びピエロが動き出す。


字幕では「祭り」と表現されてたけど、アメリカ映画でよく見かける移動遊園地のような場所で最初の事件は起きる。。。最初っていうか、オープニングの事件にピエロが登場するという運び。。。


でも、このシーン、いる?って思ったのは私だけ?それじゃなくても本編169分と聞き、思いっきり構えている私としては、早いとこ本筋に行ってくれ〜っと思ったのも事実(汗)。


27年前の事件以来、子供たちのほとんどは町を離れた。確かに「事件」はあったのだが、細部を思い出すことが出来ない。辛く苦しい強烈な体験は彼らから当時の記憶を奪うことでなんとか彼らの人生を成立させた。ただ1人、町に残った少年は長じて図書館の屋根裏に住み、ピエロ事件の顛末を調べていた。町に留まった彼は記憶を失うことなく、古代からの言い伝えを残す部族に接触し、ピエロを封印する術を知る。


そんな時にピエロが再び町の人々に牙をむき出した。また現れたら、必ず集まろうとの約束を子供たちは果たす。


失くした記憶を取り戻すため、彼らはそれぞれの思い出の地を訪ね歩く。こうした1人1人のエピソードを丁寧に追いかけるので、長尺は仕方ないのかもしれない。実際に、その長尺が気にならなかったのだから、必要な描写と時間だったのだろう。


かつてのボロ屋(ゴースト・ハウスとでも言うのかな…)に集まり、再びその扉を開ける彼ら。そこからは記憶とピエロとの戦い。最後は町の地下に続く洞窟でピエロと対峙し、今度こそピエロの呪縛を断ち切った。


洞窟での戦いは、もうホラーという感じではなく、ファンタジー。夢のあるファンタジーではなく、ダーク・ファンタジー


怖かったとか面白かったとかという感想よりも、27年前の心の傷を今回の戦いで乗り越えた青年たちの絆に心打たれたという感じ。


観てた時は特に気にならず、169分を乗り切ったけど、帰宅してから疲れがドッと出てびっくり。それだけ力を入れて見ていたということかな(笑)。