今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ドライヴ


良かった(^-^)v


映画はとっても良かった!!


隣の席の女が、がらっぱちで下品な女で…


勘違いして観に来たらしく、予告と違うと言って、ブーたれて…


「面白くねぇ〜よ、この映画」「もっと、ドンパチやれよ、バカ野郎」って、エンドロールの間中、ずっとほざいてて…


そんなに嫌だったら、サッサと帰れって感じだった。


「バカ野郎はあんただ」と言いそうになったくらい…


そんな劣悪な環境下でしたが、映画は良かった!!


まず、タイトルロールやエンドロールの「字」!!


黒地のバックにどピンクの筆記体綴り…


雰囲気あるクレジットに洗練された感が溢れてて、まずそこから「おやっ」と思わせる。


全編通して、まずセリフが少ない!!


ムダを極力廃した場面展開とセリフ回し…


ライアン・ゴスリングが、内に秘めた「何か」のある人を寡黙に演じてる。


隣に住む女は、夫が刑務所に収監され、小さな息子と2人で帰りを待っている。


キャリー・マリガンもまた、セリフは最小限…


息子を見れば、夫が白人でも、黒人でもないことは分かっていたけど、実際に帰ってきた夫と妻はなんだか印象が合わない感じだった…


お互い惹かれあっていく2人の間に夫が帰還してくるという現実に、悲しさは感じるけど、夢は覚めるものだから…


ところが、夫の帰還によって、2人は陰謀の渦に巻き込まれていく。


弱い立場の人間はどこまで行っても弱い…そんな、哀しい「現実」をホントに無駄のないカットとセリフで痛切に伝えてくる。


過激な描写は確かにあるけど、それだけで語る訳ではない。


エレベーターで出会い、エレベーターで初めて互いに触れあう…


エレベーターのキス。あまりに素敵で、あまりにカッコいい…だから、直後のシーンの苛烈さは恐怖さえ感じる。


この映画のベストシーンだと思う。


主人公は、普段の寡黙な穏やかさの陰に、暗い心の闇を抱えてる…怒りの頂点で、ぶちギレる姿は、激烈だった。


優しい人がぶちギレると怖い典型。


でも、大切な人を守るための究極の優しさは、ラストに描かれる…


陰謀に関係する人間を全て抹殺した後、自らも重傷を負いながら、車を走らせ、町を離れる。


自らが姿を消すことで、大切な人達を守る…


あまりにカッコ良過ぎ(^-^)


こんなにカッコ良くしか生きられない人間は、長生き出来ないよ(((^^;)


全編通して、「ドライヴ」というタイトルの割には、カーチェイスも洗練されてて、迫力勝負というより、どこかちょっと違う描き方…


殺傷シーンに過激さはあるものの、どこか淡々とした印象の映画で、ちょっとぼんやりしちゃったとこもあった(((^^;)


とにかく、私的にはお勧めの作品!!


近所のシネコンで、こんな映画が観られるのは非常に嬉しい\(^_^)/