今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ブルーアワーにぶっ飛ばす

試写にて鑑賞。女性のみの試写会。若い人が多く、果たして私のようなおばさんにも共感できるものなのか…ドキドキで鑑賞開始。 結果、共感できる部分が圧倒的に少なかった。。。93分という映画として理想的な尺にも関わらず、非常に長く感じたのがその証拠。…

幕末維新史の定説を斬る

新選組一辺倒では、そろそろ手に入る本が少なくなってきたと書いたのはつい最近。今回は、新選組関連の書籍で出会った中村彰彦さんの著作。 新選組が活躍した幕末において、定説と化した事について、まさに斬る中村節を読んでみた。 「幕末維新史の定説を斬…

アド・アストラ

最近はプロデューサーとして多くの成功を収め、自分が表に出るより製作側に回る方に重点を置く意向を表明したと聞くブラピ。 その風貌から派手な役回りの似合う俳優さんだったが、つい先日鑑賞した「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」や本作を…

風を追う 土方歳三への旅

村松友視さんと言えば、「時代屋の女房」だ。というか、それしか知らない(汗)。大変にヒットした小説は映画化され、まだ元気だった夏目雅子さんが、その女房を演じた。キラキラと若さが輝く美しい女房だった。 小説より映画の夏目雅子さんの印象しか残ってい…

ホテル・ムンバイ

試写にて鑑賞。聞いてはいたけど、凄い映画だった。オープニングからラストまで、途切れない緊張感にすっかり疲れ切ってしまった… インドの格式高い高級ホテル、タージマハール・ホテルが舞台。イスラム過激派の青年たちが「自分たちの豊かな生活を奪ったよ…

ノースライト

久しぶり、ホントに久しぶりの横山秀夫作品。味わって、味わって、読もうと本を開いたけど、前半は自分の知らない建築の世界の話で、ちょっと話について行けず、「64」の悪夢が… 「64」は、久しぶりの横山秀夫作品ということで手に取ったのに、全然面白くな…

プライベート・ウォー

凄い映画だった。そして、主人公、マリー・コルヴィンは凄い人だった。さらに、主人公を演じたロザムンド・パイク。熱演というか、主人公が憑依してるかのごとく神がかった演技だった。元々は、ロザムンド・パイクってあまり好きな女優さんではなかったが、…

トールキン 旅のはじまり

恥ずかしい。。。私、トールキンって「ハリー・ポッター」書いた人だと思ってた。。。 映画冒頭、第一次大戦の塹壕の中に横になる男が登場する。それが、トールキンなのだが、「あれ?ポッター書いたの女の人だし、まだ現役だよね…」と一気に頭が混乱する。…

ある男

かなり前になるけど、評判になってると聞いて、図書館に予約して長いこと待って手にした「決壊」という小説があった。それを書いたのが、平野啓一郎さん。 ところが、長いこと待ったにもかかわらず、結局、読み切ること無く返却し、そのまんま。。。その時、…

永遠に僕のもの

実話ベース。本国アルゼンチンで空前の大ヒットとか…なかなかスケジュールが合わず、やっと観に行けた。 殺人や窃盗をいとも簡単に、表情1つ変えずにやってのける主人公は、ベビーフェイスの、少年と言っても通じるくらいの男。その顔と事件の凶悪性とが繋が…

帰ってきたムッソリーニ

イタリアの映画なので、九段下のイタリア文化会館のホールで試写。キレイで素敵なホール。 さて、「帰ってきたヒトラー」という映画が以前あった。原作本もあり、注目された作品だった。本作については、邦題が似てるなぁ(そのまんまと言っても過言ではない……

SHADOW 影武者

チャン・イーモウ監督最新作!って言うだけで、観とかないと! 予告編に登場する、傘の骨が刃物で出来てて、グルグルしながら攻撃するシーン。あれだけでも観る価値ありそうな感じでしょ? チャン・イーモウ監督は、とにかく映像が美しい。例えば「HERO」の…

バラガキ 土方歳三青春譜

新選組本にまた戻りました!小説系はもうそろそろ古い物ばかりになってきた。そんな中で、まだ読んでなかった本書を手に取る。 「バラガキ 土方歳三青春譜」中場利一 著(講談社文庫) 以下、感想。 「バラガキ」とは触るとケガをしそうな茨の棘のように尖った…

余命3年 社長の夢 「見えない橋」から「見える橋」へ

たまたま何かを探して、ネット検索していた時に行き当たった書籍。タイトルに惹かれ、簡単な紹介文から、筆者は刑務所で刑期を全うした人たちを自分の会社で積極的に採用していることを知る。 本の内容より、その社長がどんな人なのかに興味を引かれ、図書館…

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

どっかのレビューで「シャロン・テート殺人事件」を描いた作品だと読んだ記憶があったが、別に事件そのものを描いたわけではなく、その人の直ぐ側にたまたま居た人たちのお話という形だった。 そもそも「シャロン・テート」自体知らない私は早速調べてみた。…

アマンダと僕

シネスイッチ銀座にて鑑賞。1度公開終了後、1週間後くらいに1日1回の上映が復活。おかげで劇場鑑賞が叶った。 良い映画だった。人の痛みを知る人達が、痛みを抱えた人達に静かにそっと寄り添うストーリー。 地味だけど、とても丁寧に作られた良作だ。 舞台は…

本と鍵の季節

「満願」があまりにも評判が高く、やっと手にして、その評判通りの出来に驚いた。そして、次に手にしたのはこちら。。。これまた、図書館でえらく待たされました(汗) 「本と鍵の季節」米澤穂信 著(集英社) 以下、感想。。。 主人公は高校2年生男子。中学まで…

存在のない子供たち

内容はまさしく、中東版「誰も知らない」だったが、主人公の置かれた背景が違う。 「誰も知らない」は、その日暮らしの果てに子を産み、育てることを放棄した若い母親が都合の悪いものから目を背け続けた結果、年長の子供が弟妹を食わすために命懸けで生きよ…