今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

読書

トロイラスとクレシダ

とりあえず、番号順に読み始めたシェイクスピア全集。今回は23巻。しかし、翻訳本は古書でもお高いので、次からは全集発行順ではなくなりそう(汗) 今回はホントに長く長くかかりました(涙) 我が家的にいろんな問題が発生し、それに対処する一方で、7ヶ月も前…

シンベリン

少し戯曲を読むペースが戻ってきたので、全集の次巻に挑戦。全集の順番は、彩の国シェイクスピア・シリーズの公演順なのかしら… 「シンベリン」シェイクスピア 著/松岡和子 訳(ちくま文庫・シェイクスピア全集22) 以下、感想。。。 タイトル・ロールのシン…

アントニーとクレオパトラ

図書館で予約していた書籍が続けざまに届き、さらに今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」に出演が告知された松下洸平くんが演じるオリジナル・キャラクター(北宋の見習い医師・周明)のモデルと噂される人物が描かれている「紫式部物語(上・下)」が手元にあり、と…

十角館の殺人

「十角館の殺人(新装改訂版)」綾辻行人(講談社文庫) お初の綾辻行人作品。つい先ごろ「映像化不可能と言われた作品が映画化へ」という良く聞く謳い文句で紹介された本作。続く解説には1986年だか、その辺りに発表され、大ヒットを飛ばしながら今まで1度とし…

闇に咲く花

8/4に紀伊國屋サザンシアターで幕が上がったこまつ座の舞台「闇に咲く花」 この観劇の準備として、井上ひさしさんの原作戯曲を再び… 既に絶版のため、図書館で借り出し、借り出し期間を2回延長し、約1ヶ月半の間、2回読んだ 上演情報が公開され、松下洸平く…

小説帝銀事件(新装版)

なんで見たんだったかなぁ…多分、NHKか何かで見たんだろうなぁ… 「帝銀事件」について評論してる番組で、当時、松本清張が丹念に事件を調べたと知った。 そこで、その調べた結果を文字に起こしたのが本作と知り、手に取った。 「小説帝銀事件(新装版)」松本…

鬼と人と 信長と光秀(上・下)

ここしばらく、図書館の本を読んでいたけど、予約本の状況も一段落したので、溜まりに貯まった手持ちを手に取ってみた。 「鬼と人と 信長と光秀(上・下)」堺屋太一 著(PHP文庫) 以下、感想。。。 ずっと、ずっと以前のこと。本作が単行本として上梓された時…

リバー

なぜかな?図書館で予約してた。本の厚さ、5センチはありそうだ。借り出し期間に読めなかったらどうしよう 逢坂冬馬 著「同志少女よ、敵を撃て」みたいに一向にページが進まず読みきれなかったらどうしよう。 「リバー」奥田英朗 著(集英社) 以下、感想。。…

樹林の罠

久しぶりの佐々木譲作品読了。 「樹林の罠 道警・大通警察署」佐々木譲 著(角川春樹事務所) 以下、感想。。。 警察小説の第一人者と言える佐々木譲氏。なかでも、「道警・大通警察署」シリーズは映像化もされた。その時、私はイメージが違って受け入れられな…

光のとこにいてね

新聞の書籍広告で大きく取り上げられていた本作。「スモールワールズ」の著者の最新作だ。 「光のとこにいてね」一穂ミチ 著(文藝春秋) 以下、感想。。。 一穂ミチさんの小説は「スモールワールズ」を読んだだけで、本作で2作目になる。「スモールワールズ」…

慈雨

4/17㈪、柚月裕子さん原作「合理的にあり得ない 上水流涼子の解明」がドラマ放送開始。「上水流涼子」は読み終わったけど、映画などの印象から他の作品はちょっとハードな作品と思い込み、全然手を付けてない。 とある読者レビューで本作が1番味わい深く良い…

合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明

ん〜。。。完全にハメられてしまった(汗)。 4/17㈪22:00〜フジテレビで放送が始まるカンテレ制作のドラマ「合理的にあり得ない 上水流涼子の解明」に松下洸平くんがご出演。 そのドラマ放送前に狙ったように発刊された第2弾!図書館も文庫化も、とても待てな…

スモールワールズ

新聞広告で、話題になってる著者だと知り、本作でその話題を得たと知った。新作が発表された隙に競争率の落ちた本作を読んでみた。 「スモールワールズ」一穂ミチ 著(講談社) 以下、感想。。。 内容は6篇から成る短編集。連作ではなく、個別の短編で、表題の…

英雄

図書館のサイトで「真保裕一」さんを検索したら、新作が登録されていたので予約してみました。 東野圭吾ほどではないけれど、しばらく待たされて手にしました。 「英雄」真保裕一 著(朝日新聞出版) 以下、感想。。。 読み終わってまず「クドい!」と思いまし…

掬えば手には

知らぬ間に新しい瀬尾まいこ作品が出版されており、早速図書館で予約。 今度はどんな悩める人たちの新しい出発のお話かな?と… 「掬(すく)えば手には」瀬尾まいこ 著(講談社) 以下、感想。。。 いつもの瀬尾まいこ作品とはちょっと違う色合いに感じた。読み…

ザリガニの鳴くところ

コロナで世の中がすっかり変わってしまった頃、大好きだった映画館への足が遠のいた。 映画館にはいろんな人がやってくる。いくら映画館は換気が十分と言われても、それを覆すほどの飛び抜けた輩に遭遇してから、どうしても観たい映画のみをとにかく空いてる…

合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

今期の連ドラは結局「相棒」しか見ていない…(汗)。一応、テレ朝木曜の西島秀俊さんのドラマは初回は見たんだけど、いつか日テレで見た(汗)西島秀俊さんだったので2回目はなかった。そして「大病院占拠」は録画して倍速視聴でなんとか付いていってる感じ…でも…

夏の体温

ちょっとほっこりしたい時、やっぱり瀬尾まいこさんの作品は最適だ。 でも、ぼんやりしてるうちに新刊のタイミングを逃してしまう。結構な図書館予約待ち期間を経て、やっと手にした。 「夏の体温」瀬尾まいこ 著(双葉社) 以下、感想。。。 これほど瀬尾まい…

智に働けば

石田三成を描いた小説と言えば「八本目の槍」 家康が開いた江戸幕府にとっては、石田三成は自らの足元を固めるために必要な駒だったはず。彼を徹底的に「悪」として追求することで… 家康も結構小者だったんだなぁと思う昨今。 「智に働けば 石田三成像に迫る…

新装版 白い航跡(上・下)

初代日本陸軍医官総裁(と思っているのは私だけ?)松本良順について書かれた小説かと思って、手に入れた本作。 読んでびっくり、松本良順(後の松本順)はほんの数回、名前だけ登場人物するだけで、全く関係ないお話だった。 陸軍ではなく、海軍で、しかも幕末…

闇に咲く花ー愛敬稲荷神社物語ー

2023年幕開け直後に井上ひさしさんの劇団(と言っても良いのかなぁ…今でも)「こまつ座」さんが作品のラインナップを公開した。 8月の「闇に咲く花」のキャストに「松下洸平」の名が!演出は、もちろん栗山民也さん。 「闇に咲く花ー愛敬稲荷神社物語ー」井上…

護られなかった者たちへ

劇場公開前にテレビで流れた予告編CM。いつもの阿部寛といつもの佐藤健が登場する映画なんだな…と思った。そして、その舞台は震災で疲弊した街とそこに住む人々の物語だと知った。 阿部寛はともかく、佐藤健は映画館まで足を運ぶほど好きな俳優でもないし、…

旅の途中で

ほぼ2ヶ月かけて死にものぐるいで読んだ「新源氏物語」の後は、心から好きな人の著作を… 「旅の途中で」高倉健 著(新潮文庫) 以下、感想。。。 本作は健さんが出演されたラジオ番組の内容を再構成されて、出版されたもの。健さんの人となりを感じられる。 何…

新源氏物語

しばらくブログを更新できなかったのは、なにより本作を読むのに手間取ったから。 再来年の大河ドラマは吉高由里子主演「光る君へ」だと発表になり、吉高由里子が演じるのは、「源氏物語」の著者である紫式部。おそらく、劇中劇として「源氏物語」が描かれる…

三千円の使いかた

最近、ふと目にした新聞の書籍広告に「三千円の使いかた」が! ちょうど読みかけの本がまさにそれ(汗)。とりあえず、読みたい本もなく、図書館のサイトをぼんやりチェックした時、予約の多い本の上位に登場してた本作。 作者も存じ上げないし、てっきり節約…

脱藩大名の戊辰戦争

幕末、戊辰の役勃発の頃、日本に「藩」はたくさんあった。今でも人の記憶に名を留める大きな藩ばかりでなく、大小様々、現在の都道府県数の何倍も… それら多くの藩が巻き込まれ、進退を決するのを余儀なくされた戊辰の役。当時、新政府軍に抗い、徳川に殉じ…

アイ・アム まきもと

いよいよ公開間近となった映画「アイ・アム まきもと(9/30㈮公開)」は、阿部サダヲ主演。イギリス映画の「おみおくりの作法」を日本独自の視点でリメイク。 そして、阿部サダヲに振り回される警察官に松下洸平! 公開を前にノベライズが発刊された。映画では…

N(エヌ)

道尾秀介さんの本は前にも読んでるね。でも、すぐに思い出せない(汗)。本作は、実験的な小説だと聞いていたので、ちょっと楽しみ〜 「N(エヌ)」道尾秀介 著(集英社) 以下、感想。。。 まず装丁が変わってる。「N」という字は逆さまにしても「N」。そして…

無私の日本人

最近、図書館で借りた本が続きましたが、久しぶりに手持ちの文庫を。 「無私の日本人」磯田道史 著(文春文庫) 磯田先生の著作です。タイトル見ただけで、磯田先生の熱い語りが読めそうで期待。 以下、感想。。。 無私の…とタイトルにあるように、市井に埋も…

変な家

車内広告で度々見かけ、印象的な表紙が気になり、図書館で予約。 内容については、全く予備知識なく、私の勝手な思い込みで、日本中の変わった間取りの家を取材し、その家がなぜそうなったのかを物語るのだと… 「変な家」雨穴 著(飛鳥新社) 以下、感想。。。…