今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

アイ・アム まきもと


いよいよ公開間近となった映画「アイ・アム まきもと(9/30㈮公開)」は、阿部サダヲ主演。イギリス映画の「おみおくりの作法」を日本独自の視点でリメイク。


そして、阿部サダヲに振り回される警察官に松下洸平


公開を前にノベライズが発刊された。映画では触れられない阿部サダヲ演じる「まきもと」の背景も描かれるというので、早速読んでみた。


「アイ・アム まきもと」黒野伸一 著/倉持裕 脚本(徳間文庫)


以下、感想。。。


















完成披露試写会も既に終わったので、観た人もいるが、くじ運の悪い私はどうせ当たらないと思ってるので、最初から公開待ちだ。


オリジナル「おみおくりの作法」は珍しく複数回劇場に足を運んだ映画で、小品ではあるが、グッと胸に来る作品でじんわりと心が暖まった。


その印象を思い出しながら、本作を読んだ。映画1本分の小説なので、いくら登場人物の背景が書き足されたと言っても、分量的にはちょっと時間の空いた時に読めるものだ。


多分、数時間で読めてしまう。それでも、読後にじわ〜ッと心を掴まれる。「おみおくりの作法」のテイストをしっかり残しながら、日本の視点に立って「まきもと」が造形されている。


読みながら、牧本を演じる阿部サダヲの様子がそこに見えてきそうだった。


マイペースで人の話を聞かない牧本に振り回される警察官、神代は本作の中ではそれほど怒ってるようにも見えない。


映画の製作陣は、マイペースの牧本とやたらと怒り散らす神代を対にしてCM作ったりしてるので、それが印象に残っちゃってるけど、本作では牧本の仕事ぶりに少しは理解を示してる。神代はどんな風に描かれ、どんな風に演じるのか、楽しみにしたい。


映画を観ようと思ってる人は読んでみると良いかな。牧本の人となりがより理解できそうだ。