WOWOWでも、その製作に参加したとのことで、仲代達矢主演｢海辺のリア｣の宣伝がやたらと流れている。今回はその新作の公開がきっかけなのか、仲代達矢主演の黒澤映画｢影武者｣がCSの日本映画チャンネルで仲代達矢特集の一環で放送されるらしい。
仲代達矢イベントということで、TOHOシネマズ日劇スクリーン3で4K版鑑賞の機会を得ました。
公開当時、劇場で観た私。初めてスクリーンで観た時代劇映画だ。落ち着いた色合いのテレビ時代劇とは違い鮮やかな色使いに驚いたのを覚えている。
今回は4K版なので、さらにクリアになってるのだろうか。でも、登場人物たちが色鮮やかな衣装や甲冑を纏い、強めのメイクをしているので、色合いが強く感じるだけで、ハッキリクッキリという印象は受けなかった。
公開当時に同じく劇場鑑賞した｢乱｣と比較して、初めて観た時代劇映画だからなのか、｢影武者｣の方が面白かったなぁという印象を抱いていた。
あの騎馬兵が一気に敵陣に向かって走り出す場面など、スクリーンで観るべき映画だと思うシーンが沢山あったし。でも、改めて観てみると、そんな大がかりな場面より、信玄の影武者となった主人公の苦悩を観る映画なんだと人間ドラマとしての印象が強くなった。
確か、最初は勝新が主人公を演じると言って話題になったのは｢影武者｣の方だよね。そっちも観てみたかったけど、｢影武者｣に主軸を置く話なら、仲代達矢の方が良かったのかも。勝新は、影武者役なんて似合わない気もするし…
何十年も昔の映画だと懐かしい顔が若々しく登場する。大滝秀治さんや室田日出男さん、根津甚八さん…皆さん、若い。なかでも、大滝秀治さんは家臣の中でも重鎮役らしく、セリフも多いし、イキイキと駆ける姿が感動的。
｢乱｣も見たくなったなぁ。。。
