今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

立山黒部アルペンルート







いつ以来だろう。。。私が旅行に行ったのは。。。鹿島戦参戦も私には旅行みたいなもんだけど、今回は飛行機で行き、高速バスで帰ってきたので、これは紛れもなく「旅行」だ。。。


旅は確かに楽しい。でも、その準備と帰宅後の片付けの大変さを考えると、まず行く気にならない(汗)


その私が重い腰を上げて、出かけた先は黒部ダム立山黒部アルペンルートをゆっくり楽しむために、添乗員付きのびっちりコース旅行でなく、ダムと反対側の峡谷をまとめて楽しむ詰め込み旅行でなく、ルート内で1泊する一生懸命のんびりする旅に出た。。。


富山側から入って長野側へ抜けるコースにして、ルート内で1泊、終点扇沢に1番近いホテルで1泊。あんまり時間に余裕があったので、相方なぞ、もっとあちこち見て歩けば良かったと言ってたけど、普段東京では見られない雪に覆われた山々、濃い緑が気持ちいい高原の道など見てるだけで心が洗われる風景にゆったり浸かって、贅沢な気持ちになった。


立山黒部アルペンルート全線開通直後の混雑もなく、雪の大谷の壁も結構解けてきて、黒部ダム観光放水もまだ開始されていない。ある意味、エアポケットに入ったかのような空いてる時期だったのが幸いしたのか、ルート内の移動の待ち時間は、時刻表通りの次の乗り物が到着するまでの時間だけで、予想よりはるかに早く宿に着いてしまった(^▽^;)


乗り継ぎ駅の周辺を散策するにも、まだ高原は一面が雪野原。高台に立って見渡すだけで、もう十分満喫。下界では今年最高の30℃超えなんて言ってる中で、午後には薄手のセーター1枚ではちょっと寒さを感じるほどの涼しさ。


一応標高2000m近い場所なので、気圧の問題なのか、売店に並ぶスナック菓子の袋はパンパンに膨れ上がっている。これは人間の体にも影響があるのか、お腹が張ってしまって困ってしまった(^▽^;)長く働く人たちは日ごとに慣れていくんだろうけど、通り過ぎる旅行者にはこれが結構ツラい。。。


急に気温が上がったためか、少しガスが出てる感じで、空が少しモヤってた。そのため、夕陽で有名な弥陀ヶ原の夕焼けも少し控えめ、夜の星空も東京に比べれば満天の星だったけど、少ししか楽しめなかった。


それでも満足できたのは、ホテルスタッフの心のこもった対応のおかげ。雪が解けたら、ホテルのロビーの大きなガラス窓から湿原が遥か先まで見渡せるらしい。「弥陀ヶ原ホテル」…とても楽しませていただきました。いつも予約でいっぱいだそうです。旅行会社からも宿が取れないので、まず宿から押さえますと言われたので、私たちはラッキーだったのね。


ホテルスタッフによる雪原散策やスライド上映によるアルペンルートの案内、夜空の星の説明会などホテル到着後は食事とお風呂の時間以外はもうやることいっぱい♪


「雪の大谷」と「黒部ダム」がこの旅の目的だったけど、その前日に弥陀ヶ原ホテルで思わぬ楽しさを経験できた。夕陽だって、少しガスがかかってたけど、普段見ることの出来ない美しさだったし。これで、雲海まで見られたら最高だったけど、それはクジラ・ツアーやオーロラ・ツアーと同じで「運」だから。。。


こうして、翌日もアルペンルートを辿って、雪の大谷、黒部ダムを堪能。最後は黒部ダムに1番近いホテルという「くろよんロイヤルホテル」へ。ここは弥陀ヶ原と違って、ホントに何もない事の贅沢を楽しむホテル。


エクササイズの出来る温泉施設やゴルフコースが併設されているので、ホテル内でほとんど宿泊客と行き会うことは無いけど、お食事時はレストランがいっぱい。いわゆる、ホテルのお食事を楽しめる。フォークとナイフはどっちから使うんだったっけ?って慌てながら。。。


富山側から入山した立山黒部アルペンルートの終着地、扇沢。そこから、長野、松本方面に向かう路線バスの最初の停車駅「日向山(ひなたやま)高原」にあるくろよんロイヤルホテルは、高原という名を地で行く爽やかな木々に囲まれた場所にある。その空気を吸うだけで身も心もリフレッシュ出来る。アルペンルートとはまた違った清々しさで気持ちが良い。


パックツアーなので、現地でお金を使うといったら、食事中の飲み物代とお土産代だけ。でも、パックツアーだけど、添乗員がいるわけじゃなく、個人旅行に近い感じで過ごすことができた。これは良かったなぁ。


荷物もホテル間で回送してくれるので、アルペンルート内は手荷物だけで手軽に移動できる。実は回送を使わない観光客も多くて、ケーブルカーやロープウェイ、トロリーバスなどの車内はけして広いわけではなく、はっきり言って大きな荷物の持ち込みは迷惑だ。たまたま私たちが旅した時はハイシーズンではなかったから、まだ良かったけれど。。。


久しぶりの旅で、また行きたいと思える場所に出会えた、楽しい時を過ごせた。あぁ〜楽しかった♪♪♪とにかく、黒部ダムの迫力は凄かった。


そうそう、ルペンルートの入口である立山駅には富山駅から電車で1時間ちょっと。初っぱなで移動にかかるその時間はちょっとって思ってたけど、乗ってみてびっくり。山々に囲まれた素晴らしい景色を堪能出来る。なにより、運転手さんのワンマン運転なんだけど、その運転手さんのガイド付き。鉄橋と谷川とが作り出す素晴らしいビューポイントでは徐行までしてくれるのだ。


旅の出だしから圧倒的な風景に出会う。たまには日常を飛び出すことも必要なのかも。。。と。