今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

2022-01-01から1年間の記事一覧

戦場記者

久しぶりに硬派な映画を観ましたよ。しかも、大好きな劇場、角川シネマ有楽町で。こちらの劇場は相変わらず、独自の視点でプログラムを組んでて、流石だなぁと思いました。 実はクライマーの山野井泰史さんの映画も上映してるのは知らなくて、両方観られる時…

鎌倉殿の13人

終わりましたね。1年間、それほど悪人でもない主要登場人物を殺しまくった時代劇がとうとう終わってしまいました。 私、自慢じゃないけど、「大河ドラマ」を全話見きったこと無いな…タッキーが先代の中村勘九郎さんの息子役で登場した「元禄繚乱」はほとんど…

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

12/16全世界同時に公開される「アバター」新作。13年ぶりの新作だそうで、世界中を熱狂させた前作から13年も経ったのね。確かあの頃、新作を4年後をメドに公開するような事言われてたけど、3倍も時間を要した。 今回は、日本最速吹替版試写会に参加させてい…

護られなかった者たちへ

劇場公開前にテレビで流れた予告編CM。いつもの阿部寛といつもの佐藤健が登場する映画なんだな…と思った。そして、その舞台は震災で疲弊した街とそこに住む人々の物語だと知った。 阿部寛はともかく、佐藤健は映画館まで足を運ぶほど好きな俳優でもないし、…

THE FIRST SLAM DUNK

その昔、画がコキコキだったアニメの「SLAM DUNK」 画も荒いし、井上雄彦はこれで満足なのかと正直なところ思ってはいた私だが、本作公開前に声優が発表され、わずかに公開された画からCGアニメで制作されている状況が分かるとかつてのファンが大ブーイング…

旅の途中で

ほぼ2ヶ月かけて死にものぐるいで読んだ「新源氏物語」の後は、心から好きな人の著作を… 「旅の途中で」高倉健 著(新潮文庫) 以下、感想。。。 本作は健さんが出演されたラジオ番組の内容を再構成されて、出版されたもの。健さんの人となりを感じられる。 何…

新源氏物語

しばらくブログを更新できなかったのは、なにより本作を読むのに手間取ったから。 再来年の大河ドラマは吉高由里子主演「光る君へ」だと発表になり、吉高由里子が演じるのは、「源氏物語」の著者である紫式部。おそらく、劇中劇として「源氏物語」が描かれる…

夜来香ラプソディ

今年の初め、シアターコクーンを皮切りに松下洸平くん主演で上演されたお芝居「夜来香ラプソディ」。 この度、CS衛星劇場でテレビ初放送となりました。本作は、とにかく登場人物が多く、テレビで見るとちょっと大変かもな…というのが第一印象だった。 芝居小…

アイ・アム まきもと

イギリス映画「おみおくりの作法」の日本版リメイク作品として紹介されていた本作。しかし、監督はちょっと違うと言っていた。まず、国の違いからくる死生観や葬儀に関する慣習や宗教などそのまま日本に当ててリメイクすることは困難だったと… 確かにねぇ… …

魔都夜曲

先日、松下洸平主演「夜来香ラプソディ」のテレビ初放送がCS衛星劇場で放送された。その前日譚的な本作が合わせて放送され、初めて拝見。 松下洸平くんは上海のフランス租界のジャズ・バーでピアノを弾く「リョージ」役(これが5年後の服部良二さんに繋がる…)…

三千円の使いかた

最近、ふと目にした新聞の書籍広告に「三千円の使いかた」が! ちょうど読みかけの本がまさにそれ(汗)。とりあえず、読みたい本もなく、図書館のサイトをぼんやりチェックした時、予約の多い本の上位に登場してた本作。 作者も存じ上げないし、てっきり節約…

脱藩大名の戊辰戦争

幕末、戊辰の役勃発の頃、日本に「藩」はたくさんあった。今でも人の記憶に名を留める大きな藩ばかりでなく、大小様々、現在の都道府県数の何倍も… それら多くの藩が巻き込まれ、進退を決するのを余儀なくされた戊辰の役。当時、新政府軍に抗い、徳川に殉じ…

アイ・アム まきもと

いよいよ公開間近となった映画「アイ・アム まきもと(9/30㈮公開)」は、阿部サダヲ主演。イギリス映画の「おみおくりの作法」を日本独自の視点でリメイク。 そして、阿部サダヲに振り回される警察官に松下洸平! 公開を前にノベライズが発刊された。映画では…

リタルダンド

2011年の舞台作品。主演は吉田鋼太郎。その妻役に一路真輝。吉田鋼太郎の息子役で若き松下洸平が出演してる。 CS衛星劇場で放映されたものを鑑賞。Bunkamuraのシアターコクーンなどより小さめの劇場。1幕70分で休憩を挟み2幕の尺。タイトル「リタルダンド」…

DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-

「DEEMO」という音楽ゲームの映画化だそうで、松下洸平くんが声優初挑戦ということで、朝の情報番組でもチラッと紹介されていた。そして、公開記念の舞台挨拶にも参加していた。。。 まず、ゲームの世界は全く知らないし、しかもアニメだし。ちょっと劇場鑑…

N(エヌ)

道尾秀介さんの本は前にも読んでるね。でも、すぐに思い出せない(汗)。本作は、実験的な小説だと聞いていたので、ちょっと楽しみ〜 「N(エヌ)」道尾秀介 著(集英社) 以下、感想。。。 まず装丁が変わってる。「N」という字は逆さまにしても「N」。そして…

お盆休みに見た映画

コロナ禍で毎週のように行ってた映画館や試写会からは足が遠のき、いつの間にか、どうしても観ておきたい映画しか観に行かなくなった。 コロナ禍でも感染対策を徹底して営業するということで、いつの間にか客席の1席空けもなくなり、最近は満席に近い状態の…

眼の壁

松本清張没後何年かの節目の年なのだろうか?地上波もBSもCSも松本清張原作の映画やドラマが数多く放送されている。 旧作が多いが、WOWOWでは小泉孝太郎主演で「眼の壁」を全5話で放送。週末の雨の1日を使って、一気に見た。 なかなか複雑なお話の流れ。しか…

向こうの果て

本放送開始前、WOWOWでやたらとその宣伝予告が流れたのを覚えている。でも、その映像で分かることは、松本まりかさんの主演ドラマであるということと彼女の演じる役柄が稀代の悪女で男を踏み台にして生きる女性だということしか分からないものだった。 最初…

無私の日本人

最近、図書館で借りた本が続きましたが、久しぶりに手持ちの文庫を。 「無私の日本人」磯田道史 著(文春文庫) 磯田先生の著作です。タイトル見ただけで、磯田先生の熱い語りが読めそうで期待。 以下、感想。。。 無私の…とタイトルにあるように、市井に埋も…

ベイジルタウンの女神

ケラリーノ・サンドロヴィッチさんと緒川たまきさんご夫妻が立ち上げた演劇ユニット、ケムリ研究室。その立ち上げ公演が「ケムリ研究室No.1 ベイジルタウンの女神」。 当然ながら、作・演出はケラリーノ・サンドロヴィッチさんで主演は緒川たまきさん。 そこ…

母と暮せば

こまつ座「母と暮せば」2018年版・2021年版… 衛星劇場(CS)で放送のあった舞台「母と暮せば」。確か、映画の方が先に制作されてたよなぁ…と。吉永小百合さんと二宮和也くんの映画だった。確かに吉永小百合さんは美しい。でも、邦画界で吉永小百合さんはもう神…

木の上の軍隊

衛星劇場にて放送の2016年版「木の上の軍隊」を視聴。 こちらはずっと昔に藤原竜也主演で初演(らしい…)。その後、新兵役に松下洸平を配し、2016年に再演。2019年にも再々演。 「相棒」好きの私には「暇(ひまか?)課長」という別名の方が馴染み深い山西惇さん…

変な家

車内広告で度々見かけ、印象的な表紙が気になり、図書館で予約。 内容については、全く予備知識なく、私の勝手な思い込みで、日本中の変わった間取りの家を取材し、その家がなぜそうなったのかを物語るのだと… 「変な家」雨穴 著(飛鳥新社) 以下、感想。。。…

塞王の楯

「八本目の槍」の今村翔吾さん。本作は確か直木賞だかを受賞したような…おぼろげな記憶…図書館で予約して、やっと読みました。 「塞王の楯」今村翔吾 著(集英社) 以下、感想。。。 時は関ヶ原の戦いの前夜という時期、秀吉の死後、徐々に力を拡大していった…

カメレオンズ・リップ

「カメレオンズ・リップ」 主演は松下洸平。 かつて、堤真一&深津絵里で上演された不条理劇の再演。初演時は原作者であるケラリーノ・サンドロヴィッチ氏が直接演出をされた。この再演は、かつてのケラ氏の戯曲を3本復活上演する企画の1つ。ケラ氏の戯曲を…

硝子の塔の殺人

かなり長いこと、車内広告が掲示されていた。満足度が高く、売れているという派手な宣伝文句が踊っていた。 素直じゃない私は、そんな派手な宣伝文句はまず疑ってかかる。だから、知らん顔してた。ところが、ある日、相方が職場の同僚から「これ絶対面白いか…

やんごとなき一族(上・下)

現在、どハマリ中の俳優・松下洸平くんが出演するフジテレビのドラマ「やんごとなき一族」のドラマ脚本を元に文章を起したノベライズ。 ドラマと言えど、全てがシナリオ本やノベライズ小説が発売される訳ではないので、このドラマは最初から映像ではなく、文…

八甲田山 死の彷徨

「天は我々を見放した!」の映画「八甲田山」の原作です。 「八甲田山 死の彷徨」新田次郎 著(新潮文庫) 以下、感想。。。 映画「八甲田山」と言えば、日本軍がほぼホワイトアウトの中を何の準備もなく突撃して彷徨う強烈なシーンに象徴されるけど、子供心に…

歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡

大好きな神保町の岩波ホール。7月29日の閉館まであとわずか。最後の上映作品「歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡」を観てきた。 最後の最後まで攻めるなぁ、岩波ホール。 自らの足で歩き、自分の目で見てきたことを元に小説を書いたブルース・チ…