今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

鎌倉殿の13人


終わりましたね。1年間、それほど悪人でもない主要登場人物を殺しまくった時代劇がとうとう終わってしまいました。


私、自慢じゃないけど、「大河ドラマ」を全話見きったこと無いな…タッキーが先代の中村勘九郎さんの息子役で登場した「元禄繚乱」はほとんど全話見たはずだけど、全く記憶に無い(汗)。


篤姫」は薩摩で島津家に養女に入るまでと大奥を取り仕切るようになった頃は見た。タッキーの「義経」は鵯越の逆落としまで。「八重の桜」は小栗旬君の吉田松陰が死ぬまで。「天地人」は小栗旬くんの石田三成が出演する時だけ。「麒麟がくる」はコロナ中断まで。「せごどん」は小栗旬くんの坂本龍馬が出た1ヶ月間だけ。


結局、タッキーか小栗旬くんが絡んでない大河ドラマはほぼ見ていない(汗)。


今の中村勘九郎くんが主演したオリンピックのやつは、初回オリンピックで勘九郎くんがコースを間違えてレースから離脱した時、私も一緒に離脱(汗)。


吉沢亮大河ドラマは1秒も見ていない。そもそも渋沢栄一のドラマなんか興味もわかなかった。渋沢栄一の本を2冊くらい読んで、好きになれなかったし…それと朝ドラの「なつぞら」だっけ?吉沢亮が北海道の画家役で出演したのは…それまで吉沢亮くんってシリアス系で見たことなくて、普通のドラマを演じてるのを初めて見た感じで。お顔は超イケメンなんだけど、芝居は好きになれないタイプの俳優さんだったので、とても1年は見られないなと…なら、最初から見ない(汗)と。


脚本家の三谷幸喜氏も以前は映画を観に行ったりしたけれど、「マジック・アワー」だったかなぁ。もうあれきり観ていない。先ず、尺が長過ぎる。あまりに登場人物が多く、話が長くて、飽きてくる。長過ぎて我慢できなくなって…(汗)


そんな訳だから、三谷幸喜作の「新選組」も「真田丸」も1秒も見ていない。私が土方歳三が好きになったきっかけは小栗旬くんの「銀魂」であって、大河ドラマ新選組」ではない。そもそも主要キャストにあまり惹かれないというか、好きじゃない人が出てると1年は長すぎるよね。


今回も苦手な俳優さんはたくさんいたんだけど、全編登場した訳じゃないから…


今回見て思ったのは、小栗旬という俳優は彼の同世代俳優の中で、芝居も存在感もやはり群を抜いているということ。そして、坂口健太郎は朝ドラの「菅波先生」という役が単に当たりだったということ(笑)かなぁ。小栗旬の前ではあまりに霞んでしまって、最終盤の対等に向き合うシーンなどちょっと可哀想だったな…


泰時で登場する坂口健太郎くんはあまり適役ではなかったように思う。むしろ、中川大志くんで良かったのではなかろうか。どうせ他の役で「鎌倉殿」に出てたんだし。小栗旬相手に反発しながらも慕うという難しい役は、ちゃんと芝居のできる人に演じてもらいたかった。


それと、三谷幸喜という人は、要所は自分が使ったことのある人しかキャスティングしないんだな…ということ。脚本家だけど、三谷幸喜さんならキャスト選びにも注文はつけられたろうし、現に三谷幸喜さんの作品に出てる人が圧倒的多数派。そうでない人はほとんどが小栗旬くんとの関係が見え隠れする人。


時房、実朝は見るたびに違う俳優さんならもっと芝居が濃くなったのになぁと何回も思ったけど…彼ら2人は三谷さんの舞台に立ってる人なんだよね。

でも、まぁひとまずは地味な時代と評される鎌倉時代があったればこそ、日本に武家社会が根付いたとか、稀代の極悪人と言われた北条義時が実はその礎を築いたとか、その辺が広く知れ渡っただけでも、本作の功績は大きいなと思う。


ドラマとしては後半の実朝が鎌倉殿になる辺りから、一挙につまらなくなった…実朝を良い人に描こうとしてるのか、見ていて面白くなかった。展開にもスピード感がなくなったというか…


正直、全体として面白かったのかどうか、自分でもよく分からない結果になった。後半は惰性で見てただけみたいな…実朝や公暁の行はもっとすっ飛ばして、承久の乱をしっかり見たかったなぁ。前半に重きが置かれ過ぎた感はあったかも。でもまぁ、プロデューサー、脚本家が1年を通して企画した話の流れなんだから、これこそが製作陣の伝えたかったストーリーではあるんだろうけど…承久の乱こそ義時の物語であったはずだし…


来年は徳川家康…家康にはあんまり興味無い(むしろ嫌いだ!)から多分見ないし、今現在相当数のキャストが発表されてるけど、その人たちの中にも興味湧く人いないし、今後追加があって、そこにドキッとする役者がキャスティングされればその時だけは見るかもね…例えば「せごどん」の時の小栗坂本龍馬みたいな…


その次の紫式部は、この前、田辺聖子版「源氏物語」を読んで、光源氏がとても受け入れがたく、まぁ、その作者の人生をドラマにするわけだけど、光源氏の生き様が人気小説になるような時代の話だし、大河となると吉高由里子さんはちょっと地味かなと思うし、相手役も柄本佑さんが発表された段階で、すっかり興味が失せてしまった。ごめんなさい。これも他のキャストさん次第かなぁ。おそらく、劇中劇で光源氏が登場するんじゃない?それが誰になるかだけは興味あるかな(笑)


というわけで、「鎌倉殿」の感想と言うより、よく見届けたと自分を褒めてるだけの感想です。