今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

2021-01-01から1年間の記事一覧

黒牢城(こくろうじょう)

実在する戦国武将を材にとった歴史小説は、史実と作家の創作とのハーモニーで、より楽しく読める。 「黒牢城(こくろうじょう)」米澤穂信 著(角川書店) 以下、感想。。。 米澤穂信さんの小説は、やっぱり骨太だと思うのだ。佐々木譲さんと同じ。現代の小説だ…

おかえりモネ

NHK朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」…あの「おちょやん」の次に登場した朝ドラです。 ドロドロのグチャグチャなのに大団円という朝ドラの王道を貫いた「おちょやん」に続いて始まったのは、昭和初期の街並みもなく、泣かせる子役の登場もなく、広瀬すずの…

燃えよ剣

平日の昼間。まだ客足は完璧に戻っていない。それはそれでありがたい。今のうちに(場内が空いてるうちに)鑑賞。 TOHOシネマズは、夫婦50割を止めたそうで、これまで相方と2人でなら週末でも割引価格で鑑賞できたのに、知らぬ間にやめてしまったサービス。こ…

余命10年

2021年上半期、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」。主人公・百音(通称モネ)が出会った運命の人、菅波光太朗。主人公よりも存在がクローズアップされ、「#俺たちの菅波」なるハッシュタグが作られ、医師・菅波が出演した直後はTwitterのトレンド上位にランキ…

長く高い壁

久しぶりの浅田次郎作品。「新選組3部作」は素晴らしい。だけど、基本的に長めの小説が多くて、次々と読む気にはならない。 本作はそれほど長くなく(浅田次郎的に…汗)、単一本なので手に取った。 「長く高い壁」浅田次郎 著(角川文庫) 以下、感想。。。 長い…

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

やっと、やっと公開された「007」。どれだけ待ったことだろう。1年くらい?もう忘れちゃった(汗)。 久しぶりに観るのだから、せめて前作は観返しておくべきだったと後悔した。続編だとは知らなかったのだ。出演者にレア・セドゥやクリストフ・ヴァルツの名前…

美術展に行ってみる

パンダが好きで、特に悩みもストレスも無いくせに偉そうに「癒やし」を求めて上野に向かう。実は家庭の主婦は意外に忙しい。だから、月に2回か3回だけしか、上野動物園に行けない。 基本、再優先課題とすべき自分の都合は年に1度の健康診断くらいで、あとは…

ドキュメント

嫌ミス女王、湊かなえさんの新作です。全然、前情報ナシで手に取り、最初は困惑(汗)。 「ドキュメント」湊かなえ 著(角川書店) 困惑の理由と感想は以下に。。。 まず読み始めて、「あれ?」「何、この既視感…」的な印象を持ってしまう。そして、読めども、読…

その扉をたたく音

瀬尾まいこさんの作品。「そして、バトンは渡された」が本屋大賞を受賞して、田中圭と永野芽郁で映画化される。それに続くのが本作なのだろうか。 「その扉をたたく音」瀬尾まいこ 著(集英社) 爽やかな水色の表紙。感想は以下に。。。 やっぱり、瀬尾まいこ…

世界一の地域医療を目指して 岩手医科大学物語

なんでこの本を読もうと思ったのか…今となっては、自分でもよく分からないが、読もうと思ったきっかけの1つは朝の連続ドラマ小説「おかえりモネ」に登場する医師、菅波の存在だ。彼が自分の中の葛藤を抱えつつ、訪問診療に足を踏み込んでいくところで、地方…

83歳のやさしいスパイ

都内には4度目の緊急事態宣言が発出された。一旦、蔓延防止措置に基準が引き下げられた段階で「ゴジラ vs コング」を観に行こうかと思ってたんだけど… ゴジラが大ヒットしてる最中に緊急事態宣言発出では、やはり混雑してる劇場に行くことは躊躇う。ここ最近…

天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災

図書館で確保した本を読む合間に、手持ちの磯田先生の本を読んでます。今度は「防災」。 「天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災」磯田道史 著(中公新書) 以下、感想。。。 「日本史」と一言で言っても、そこにはいろんな分野がある。どんな人物が日本…

矜持 警察小説傑作選

警察小説って好きなんですよ。横山秀夫さんの警察小説は、それまでの警察官が活躍するミステリーとは違うまさに警察官の仕事を通した生き様を語る物語。 高村薫さんの合田シリーズも警察小説と言えるかなぁ。とりあえず、タイトルからみるに、警察官の矜持を…

勝ち上がりの条件 軍師・参謀の作法

磯田道史さんの著作、第2弾はこちら。。。 「勝ち上がりの条件 軍師・参謀の作法」半藤一利/磯田道史(ポプラ新書) 以下、感想。。。 半藤一利さんと磯田道史さん。このお2人の対談となれば、読んでみたい。 半藤一利さんはつい先だってお亡くなりになった。…

感染症の日本史

NHK「英雄たちの選択」にご出演の磯田先生。私、知らなかったのだけど、磯田先生って、「武士の家計簿」の原作者なのねぇ… 中国・武漢で最初に発症が報告された新型コロナウイルス感染症。世界中が翻弄され、既に1年半が過ぎた。今、日本はワクチン接種が加…

新型コロナからいのちを守れ!理論疫学者・西浦博の挑戦

新型コロナ感染症が日本国中を巻き込む大問題になった時、「人的接触8割削減」を呼びかけ、一躍表舞台に飛び出した研究者、西浦教授。 コロナ対策に当たった専門家と言われる尾身先生を始め、その道の権威たる重鎮の中でその若さは目を引いた。多分、物凄く…

天を測る

今野敏さんの本は読んだことあるけど、歴史小説ではなかったはず。サスペンスなどを書かれる作家さんの歴史小説は、実はなかなかに面白いのだ。 それは、真保裕一さんの「覇王の番人」や帚木蓬生さんの「日御子」などなど…だから、ちょっと期待を大きくして…

おちょやん

朝の連続テレビ小説「おちょやん」…前作のコロナ禍での撮影休止の影響を受け、変則的なスケジュールで放送された「おちょやん」も朝ドラらしい大団円で幕を閉じた。 がっちり全話見た切った訳ではないし、土曜の1週間分総集編でごましてた時期もあったが、お…

邦人奪還 自衛隊特殊部隊が動くとき

新聞の下段の広告に出ていた本。自衛隊とか大好きなので読んでみました。 「邦人奪還 自衛隊特殊部隊が動くとき」伊藤祐靖 著(新潮社) 以下、感想。 著者の伊藤祐靖(すけやす)さん、裏表紙の扉(と言う呼び方で良いのかしら)にある著者紹介を読むと凄い人だと…

夜明けのすべて

コロナ禍で、緊急事態宣言で、あれこれ停滞気味の毎日。映画を観ることもなく、本を読む気にもならない日々。 こんな時は、瀬尾まいこさんなのだ、絶対! ところで、「水鈴社」ってどこやねん! 「夜明けのすべて」瀬尾まいこ 著(水鈴社) 以下、感想。。。 …

トレッドストーン

WOWOW海外ドラマの一挙放送枠で2日にわたり放送された全10話のドラマ。 「トレッドストーン」と言えば、トレッドストーン計画。ボーン・シリーズ大好きな人は何よりピピッとくるはず。そう、様々な難行苦行の訓練の中で、その人の人格を否定し、殺人兵器に造り…

カケラ

久しぶりの湊かなえさんの著作。前に読んだのは「落日」だったかな。冒頭の場面がなかなか衝撃だった。さて、本作はいかが… 「カケラ」湊かなえ 著(集英社) 以下、感想。。。 美人で評判の美容整形外科医。ミス・ワールドビューティなる美人コンテストに選出…

椿の庭

今年、最初の1本が4月半ばとは…コロナ禍での生活において、映画を映画館で観るというのはなかなかに厳しいもの。へっちゃらな人はへっちゃらなんだろうけど、最低でも月に1度は高齢の両親の通院に付き添わなければならない身としては、私が感染するわけには…

サクリファイス

WOWOWで放送中のドラマ「インフルエンス」の原作者、近藤史恵さんの作品。前からよく耳にするタイトルで、気になっていたので読んでみる。 「サクリファイス」近藤史恵 著(新潮文庫) 以下、感想。。。 「インフルエンス」とは、影響とか影響力という意味だった。で…

インフルエンス

現在、WOWOWドラマWで放送中の「インフルエンス」。「コールドケース」に続いて、面白いと相方が推してるドラマだ。 原作があるというので、読んでみた。調べてみたら、「サクリファイス」の作家さんだ。「サクリファイス」も話題の小説だから、今度読んで…

リンカーン 殺人鬼ボーン・コレクターを追え

最初、タイトルのリンカーンを見た時、映画になったマシュー・マコノフィー主演の「弁護士リンカーン」がドラマ化されたのかと思ったら、違うリンカーンだった(汗)。 映画「ボーン・コレクター」の方のドラマ化だ。映画は確かブラピの元奥さんが出演していた。あ…

浪漫ドクター キム・サブ2

久しぶりの韓国ドラマ。最近は韓国ドラマを見る気にもならない。見始めても、結局ストーリーは既視感ありまくりで、しかも1話の尺が長くて放送回数も多いので、自分的にしっかり見納めることが難しい。 いつの間に、45分ドラマで1クール10回程度のサイクルに…

FBI:特別捜査班(全22話)

4月からシーズン2が始まるそうなので、録り溜めたままの本作を2日で一気見。 まず、面白かった。 FBI、連邦捜査局はいろんなドラマに登場するが、この度に部署が違う。あの巨大な国家、アメリカの全土をフォローする捜査局、いろんな部署があって当たり前…

連続ドラマW コールドケース3〜真実の扉〜

WOWOWのオリジナル・ドラマの完成度の高さには毎度驚かされるが、このドラマも大ヒットした海外ドラマにヒントを得ているとは言え、日本の今に置き換えて、とても上手く機能した作品だと思う。 オリジナルの「コールドケース」の主人公、リリー・ラッシュの美…

天才

なんでこの本を読む気になったのかと言えば、たまたま相方が田中角栄氏を特集した雑誌を読んでいたからで、まずは相方が読むために手に入れたのだ。 単行本として発売された直後は大変な話題で、図書館で予約したものの、忘れた頃にやっとこさ確保されたのを…