警察小説って好きなんですよ。横山秀夫さんの警察小説は、それまでの警察官が活躍するミステリーとは違うまさに警察官の仕事を通した生き様を語る物語。
高村薫さんの合田シリーズも警察小説と言えるかなぁ。とりあえず、タイトルからみるに、警察官の矜持を語る傑作選だと思うので楽しみ
「矜持 警察小説傑作選」大沢在昌/今野敏 他(PHP文芸文庫)
以下、感想。。。
「熾火」今野敏
「遺恨」佐々木譲
「帰り道は遠かった」黒川博行
「死の初速」安東能明
「悩み多き人生」逢坂剛
「水仙」大沢在昌
上記6名の作家の短編集。長編小説の作家の皆さんの貴重な短編傑作選。大沢在昌さんの小説は、あの「新宿鮫」の鮫島が主人公の短編だ。
元々佐々木譲さんの著作は好きだったけど、代表的な北海道警察シリーズはちょっと軽いノリであまり好きにはなれない。ただ、直木賞を受賞した「廃墟に乞う」は傑作だと思った。直木賞の選考委員を初めて凄いと思ったほどだ。
あとはそれほど読んでる作家ではなくて、今野敏さんは警察小説ではなく、歴史小説の方で上手いと思った作家さん。
こうした短編集を読んで、自分の感性に合う小説家を見つけるのも1つの手だろう。
どれも面白かったけど、唸るほどの傑作という感じではなかったかな…1番印象に残ったのは、鮫島はやっぱりカッコいいんだってことかな。