今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

浪漫ドクター キム・サブ2



久しぶりの韓国ドラマ。最近は韓国ドラマを見る気にもならない。見始めても、結局ストーリーは既視感ありまくりで、しかも1話の尺が長くて放送回数も多いので、自分的にしっかり見納めることが難しい。


いつの間に、45分ドラマで1クール10回程度のサイクルに体がすっかり馴染んでしまい、よほど気になる俳優が出演しないと見続けられない。その点では、このドラマはポイントが高い。主演はハン・ソッキュ、言わずと知れた韓国の名優だ。さらには続編だという点も…


韓国ドラマは、展開が大げさだ。ホームドラマなのに、物語の展開に必ず物凄い財閥系が登場し、毎回自分たちの生き方を悔い改め、庶民の勝利に到達する。もう日本では見かけないストーリーだが、これが未だにウケてるということは韓国の人たちの心の有り様も想像できる。日本も「赤いシリーズ」が大ヒットしてた頃は、そんな感じだったように思う。普通の市井の人々がイケイケだった時代…


だから、好きな人はハマり、お腹いっぱいの人はリタイアするんだろう。


「キム・サブ」もストーリーはかなり大げさな展開だ。でも、そこを主演俳優の演技が上手くコントロールしている。さすがだなぁ。ただ、「ER」の時も思ってたけど、仕事現場での恋愛モードが多過ぎるのだ。韓国ドラマは、恋愛要素も絡めないとダメなのかなぁ。いや日本もそうか…


「大門未知子」みたいにプロの仕事に徹したドラマだって、十分見応えはあるし、面白い。ふと思うと、今の日本でシーズンを重ねるドラマって、主要登場人物たちに恋愛の影が無い。多少はあるかもそれないけど、それが物語の底辺を貫くことが無い。日本のドラマのそうした流れに馴染めない人が韓国ドラマにハマるんだな、きっと。


主要なストーリーは追いながらも、イケメンの登場人物の恋愛ドラマも見たい…そういう希望は少なからずあるんだろうな…


シーズン1は、片田舎の病院に流れ着いたキム・サブという名の天才外科医が自分の理想とする医療を提供するために、系列大学病院で共に学びながらも政治屋となってしまったかつての同僚と戦うストーリーがメインで、そこに派遣されてくる若い医師たちの成長と恋愛も描かれた。


敵味方がはっきりしてる韓国ドラマ。これもお国柄なんだろう。ちょっと、どぎつい。一般の視聴者もこういう喜怒哀楽の感情表現の振り幅についていけてるのか…と思うが、他のドラマも同じ傾向だから、こんなものなんだろう。


だから、1つの作品を見終わるとドッと疲れるのかもしれない。


今回も、派遣されてきた若い医師が医療の現場に立ち続けられるかの瀬戸際のところだ。彼らの成長を側から見守り、促すキム・サブ。けして妥協しない彼の姿勢が、若い医師たちを変えていく。これだから、誰もがキム・サブを信頼するんだなぁと。


ただ、話の展開としては、超回りくどい。だから、1話70分以上あるドラマを16回も放送することになる。これは見る方も大変だ。回りくどいという言葉が悪いとすれば、丁寧過ぎるということかと。そこまで、丁寧に細かく描いても行き着くところは同じなら、省いても良いと思うし、その方が話もスッキリとする。今回はWOWOW放送版を見ているが、そうではない日本の放送尺に合わせた編集カットをしてないCS放送版は、もっと細かいのではなかろうか。


ストーリーとしては、最終回には大学病院の呪縛から解かれ、キム・サブの理想を実現するための第一歩を踏み出す準備が出来たところで終わった。さて、再びの続編はあるのだろうか。