WOWOWのオリジナル・ドラマの完成度の高さには毎度驚かされるが、このドラマも大ヒットした海外ドラマにヒントを得ているとは言え、日本の今に置き換えて、とても上手く機能した作品だと思う。
オリジナルの「コールドケース」の主人公、リリー・ラッシュの美しさ、落ち着き、それらを演じられる日本人女優がいるのかしらと日本版放送決定のニュースを聞いた時、正直あまり期待できないのではと思っていたが、日本版に作り替える段階でちゃんと日本人らしいキャラクターに上手く変換されていて、一安心したのを思い出す。
その日本版コールドケースもシーズン3となった。これまでの積み重ねもあるので、期待は高まった。事前にオンデマンド配信で前シーズンのおさらいをし、残念なことに伊藤健太郎君がゲストで出演した分は見られなかったが…どれも緊張感漂うドラマだった。
シーズン3は、これまで知らなかった同僚たちの背景にも焦点が当たり、これまでの未解決事件オンリーというよりは深みを感じられた。
ここまで来ると「相棒」ほどじゃなくても良いから、またその後を見せてもらいたいなぁとも思ってしまう。
ただ、ラストで、主人公の妹が突然姿を現したところで、それはないのかなぁとも感じた。ずっと気になっていた妹の消息が何も語られないのはこういうラインがあったのだなぁと。主人公を混乱させ続けた妹の死は物語の終結を意味してるようにも感じたし…
久しぶりに1週間が待ち遠しいドラマだった。
あまりにハマるので、一気見がお薦めだ。