今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

シークレット・アイズ


試写会にて鑑賞。アカデミー賞外国語映画賞を受賞し、話題になった「瞳の奥の秘密」のリメイク版。


と言っても、お話の舞台をアメリカに変更してるので、最近のハリウッド・リメイクの常として、その物語設定に「9.11」が影を落とす。


「9.11」後、検察局とFBI(アメリカの警察機構については今一つ分からない…汗)との合同捜査で、ニューヨークから派遣されてきた刑事。


テロ対策班の彼は同僚と共にとあるモスクの出入りを監視カメラで徹底的にチェックしている。


そんな時、そのモスクの隣で殺人事件が発生する。モスクの関係者が事件に関係しているかもしれない。そこで、殺人課でなく、主人公のいるテロ対策班が臨場する。


その場で主人公が目にしたのは彼等の班を奈落の底に陥れるほどの事態だった。


ダストボックスの中で息絶えていたのは、主人公の親友であり、捜査パートナーの女性捜査官の娘だった。


容疑者を割り出した主人公だったが、なんとその容疑者はテロ対策班の情報屋で、上層部がテロを防ぐことを優先したため、犯人だという自白を得ながらも釈放を余儀なくされる。


そこから、捜査に関わった人々の人生が大きく変わっていく。


13年の歳月が流れた現在、それぞれが立場も変わり、事件は既に忘れ去られていた。


でも、登場人物たちにはけして忘れられない事件であり、容疑者だ。収監されていた条件に合う全ての犯罪者の中から容疑者に顔立ちの似た男をやっと見つけ出した主人公はかつての仲間達に捜査再開を呼びかける。


新たな捜査の過程で、13年前の捜査打ち切りに加担した捜査員が亡くなる。そんな無用な死を望まない被害者の母。彼女は「真実」を主人公に告げる。


主人公は彼女の言う「真実」を確認しに事件後郊外に越した彼女の家に向かう。そこで、彼が目にしたものは…


最後に主人公が目にしたものは、オリジナルと同じ…


ラストの締めはどうだったっけ?機会があったら、オリジナルも見直してみよう。


リメイク版も緊張感の高い映画で良かったのだが、途中テンポが悪いというか、淡々と流れていくところがあって、少し中だるみって感じはあった。だから、2時間弱がちょっと長く感じた。


私的に1番の難点は、13年前と現在の見分けがなかなか難しかったところ。髪型や風貌の変化で月日の流れが分かるように工夫はされてるのだが、過去と現在を行ったり来たりされると少し混乱してしまった。特に女優陣。


年月を表現するって難しいのね。


オリジナルほどの衝撃ではなかったけれど、こちらのラストの衝撃度もなかなかでした。