今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

夜来香ラプソディ

今年の初め、シアターコクーンを皮切りに松下洸平くん主演で上演されたお芝居「夜来香ラプソディ」。


この度、CS衛星劇場でテレビ初放送となりました。本作は、とにかく登場人物が多く、テレビで見るとちょっと大変かもな…というのが第一印象だった。


芝居小屋で観ると好きな役者ばかりに目が行って全体が観渡せないとよく聞くけど、それでもその場の全体の空気感はつかめるので、さほど問題はない。ところが、テレビだと細かい演技や設定を知ることはできるけど、その場の空気感は全く手に届かない。別物なのだ。


コクーンでは見切れもあるA席での鑑賞だったが、近い席だったので、その場の空気は、たとえ見えない場面であってもヒシヒシと感じられた。それがテレビには無い。そして、それが緊張感を途切れさせ、松下洸平くんが舞台からハケてる時は画面から目を離してしまいがちになる。なまじ、あの空気を知ってるから尚更だ。


たった1度の観劇でこれなのだから、何度も観てる人はもっと感じることだろう。


今は無いあの大きな青山劇場で小栗旬くんの「髑髏城の七人」初演を観た時、登場人物が多く、芝居が大きい作品は自分のキャパを越えてしまうなぁと思って、それ以降観劇してないんだけど、あれこそテレビ放送向きなんだろうな。


本作のようにそれほど大きな動きがあるわけではないので今回のコクーンはサイズ的には十分だけど、テレビ放送となると細かな登場人物の多さにちょっと疲れるかなぁ。


ホントはあと数回コクーンで観たかったんだけど、経済面と日程の関係で断念したので、次回は全体観渡せる席と見切れがあっても近い席の両方を体験したい。それでテレビ放送との関係をチェックしてみたい。


それにしても、木下晴香さんの歌の上手さには感動した。キューブ創設25周年記念の舞台のメインキャストにトライストーンの役者さんが名を連ねるって、それは凄いことだと思う。今後の活躍を期待してる。


そして、言わずもがなの松下洸平くん。やっぱり、板の上が映える。今の忙しさから考えれば、1年に1度スケジュールが組めるかどうかって感じなんだろう。テレビはもう十分浸透しただろうから、映像に関しては今後はまとまって取り組める映画にシフトチェンジしてもらえないかなぁ。


毎週ドラマで見られるのは確かに楽しいけど、同じ3ヶ月なら映画にって思っちゃう。