今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ベイジルタウンの女神


ケラリーノ・サンドロヴィッチさんと緒川たまきさんご夫妻が立ち上げた演劇ユニット、ケムリ研究室。その立ち上げ公演が「ケムリ研究室No.1 ベイジルタウンの女神」。


当然ながら、作・演出はケラリーノ・サンドロヴィッチさんで主演は緒川たまきさん。


そこに松下洸平くんが出演。WOWOWで放送されたものを録画して、そのままにしてました(汗)。


衛星劇場で放送された芝居とはまた全く方向の違うコメディで、主要キャストではあるけれど、主演ではない舞台。少人数劇ではなく、多くの登場人物が舞台を駆け回る。私の思う「舞台」ってこんな感じ…っていう作品。で、作品自体は3時間ほどあり、やはり、劇場で集中して見る方が絶対良い作品だと思う。


やはり3時間の長丁場となると、テレビ鑑賞だと外で雷鳴ったりすると慌てて洗濯物を取り込んだり、何度か休止を余儀なくされる。でも、とりあえず昼を挟んで一気に見終わった。


主要キャストは、ほぼご存知のメンバーでその安心感もあり、楽しく鑑賞できた。


洸平くんは「ヤング」の愛称でホームレスが暮らす街で精一杯生きている。彼らに炊き出しをする仕事に就いている女の子(吉岡里帆さん)を好きになる。


本気でホームレスくんを好きになる娘を心配し、勇気を振り絞ってホームレスの街にやってきた母親は、ヤングと付き合って娘がホームレスになることを危惧している。でも、彼女をホームレスにはしないとヤングが言うと一応安心して帰っていく!そんな感じ?って思っちゃったけど(汗)。人の偏見は怖いもんだ。


お話の主軸はヤングの恋の成り行きではなく、ホームレスの街を再開発するために腹黒い金持ちが暗躍するお話。よくある話と言えばそうなんだけど、ホームレスたちがなかなか個性的なので、楽しく見られる。


そして、相手役が洸平くんだから見てられたけど、吉岡里帆さんはちょっと弱いかなぁ。可愛らしいお嬢さんでCMなどで拝見するととても好感が持てる。でも、ここは映像作品ではない。やっぱり存在感が1番のポイントになる板の上ではちょっと印象が薄い女優さんかなぁと。


彼女と同世代の女優さんにはお顔は可愛らしくて、多分演技力もあるのだろうけど、印象の薄い女優さんが多い気がする。これは映像作品で思うことだ。多分、この役は松本穂香さんや浜辺美波さん、その他の女優が演じてもなんら違和感がなかったように思うのだ。


彼女に関してはここからだなぁ…って思う。ここから、作品や自分の力量次第で(作品に関しては運もあるが…)、綾瀬はるかになれるかどうか…って感じなんだよなぁ。


本作全体として、コメディだからこそ、大人数が舞台に登場するドタバタ感がまた良いなぁ。見終わった後、幸せに感じる芝居もやはり良いものだ。


これだけ大人数、大掛かりだとやっぱり長尺は仕方ないのかな。自分にお疲れ様と言いたい(汗)。