コロナ禍で毎週のように行ってた映画館や試写会からは足が遠のき、いつの間にか、どうしても観ておきたい映画しか観に行かなくなった。
コロナ禍でも感染対策を徹底して営業するということで、いつの間にか客席の1席空けもなくなり、最近は満席に近い状態の上映も増えた。
どこの誰とも分からない人と隣り合うなんて、やっぱり怖いし、イヤだ。まだまだコロナ禍は続いてるのだ。
それにコロナ禍での長い休業や客足が遠退いたことによる経営上の問題なのか、最大手のTOHOシネマズが「夫婦50割」を止めた。これは我が家には痛手だった。
特別映画好きではない相方を引きずり込むには最高の奥の手と言える割引サービスだったのに。彼のおかげで週末も割引サービスを受けられてた。ところが、それが無くなった。そうなりゃ、当然相方は映画館に行こうと思わなくなる。
これも足が遠のいた大きな要因なのだ。で、結局、今までは1度観た映画を再度見直すことや映画館で面白かった映画を見るためだったWOWOWへの依存度が高くなった。
1週間のお盆休みで見たのは、過去に録画しておいたものを含めて6本。
「永遠の0」
百田尚樹の原作小説を読んだ時は泣いたよ。思いっきり泣いた。浅田次郎の「壬生義士伝」と双璧くらい泣いた。でも、映画は泣けなかった。私がイメージしてた主人公と映画の主人公、岡田准一とが全く合致しなかったから…「ふ〜ん」って感じで終わってしまった。残念。
「あなたの番です 劇場版」
TV版で、ほぼ主人公と思われた原田知世が物語の中盤で死んでしまった時には衝撃を受けた。でも、劇場版はそれほどの衝撃もなく、やっぱり二番煎じ感は否めない。TV版も劇場版もとにかく田中圭がうるさくて馴染めない。
「ピエロがお前を嘲笑う」
映画公開時、面白かったという映画評をずいぶん見た。それきり、忘れてた。でも、ちょっと変わったタイトルのおかげで、録画したものを見つけられた。そして、確かに面白かった。映画館で観たかったなぁ。ヨーロッパのこういう規模の映画って侮れない。当たり!
今は亡き竹内結子さんのハマり役「姫川玲子」シリーズの劇場版。でも、私個人としては、原作小説の姫川玲子は竹内結子さんとは似ても似つかない。小説は姿かたちを示さない。あくまで読者の想像による造形だから、人それぞれなのだが、どうしても竹内結子さんではないと思っていた。だから、ドラマも映画もどこか、同姓同名の他人が登場している作品としか思えなかった。竹内結子さんは、やっぱりアクが無い。美しすぎるし、上品すぎる。
「そして、バトンは渡された」
これはね…映画としては感動作として仕上げてるんだろうけど。まず、私の大好きな小説の映像化で、なんでこんなにイメージに合わない人を並べるんだろうと涙が出てきた。最初はどんな風に料理されるのか見てみたいと思って、映画化を楽しみにしていた。けれど、キャストを聞いて映画館での鑑賞は止めた。今回見てみて、それは正解だったと思う。まず、主人公の永野芽郁は違う。映画の中で森宮さんの存在感が全然ない。田中圭が無理に演じてるようにしか見えない。もう、他も無理。
「七つの会議」
半沢直樹の池井戸潤さんの小説が原作かな?野村萬斎さんが主人公。キリリとした凛々しいお姿しかしらない野村萬斎さん。本作ではやさぐれちゃって、ちょっと大げさだけど、まぁ池井戸作品の映像化はみんな大げさな演技。ここまで腹括った作劇はある意味潔さを感じるね。ただ、いつまでこのペースで作られていくのかなとは思う。
こんな感じ!