今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

THE FIRST SLAM DUNK


その昔、画がコキコキだったアニメの「SLAM DUNK


画も荒いし、井上雄彦はこれで満足なのかと正直なところ思ってはいた私だが、本作公開前に声優が発表され、わずかに公開された画からCGアニメで制作されている状況が分かるとかつてのファンが大ブーイングが起きたそうだ。


なぜかしら?私にはスクリーンに乗るであろう画がより原画に近くなり、井上雄彦の伝えたい思いが真っ直ぐに届くのではないかと物凄く期待が膨らんだんだけどなぁ。


漫画連載は連載が長くなると筆が安定し、若い描き手ならなおのこと連載中に画力が格段に進歩する。「アラレちゃん」執筆時の鳥山明と「SLAM DUNK」の井上雄彦はまさにその双璧だと思ってる。アラレちゃんなんて登場時と最終盤では身長だって縮んだぞ!まぁ、サイボーグだからと言われてしまえば仕方がないが…(笑)


それにアニメ放送からどんだけ経ってると思ってるのか、当時生まれたばかりだった長男は30を過ぎているのだ(驚)それほど月日が経ってるわけだから、当時の声優が20代〜30代だったとして、すでに50代〜60代となっており、いくら声優だから声は変えられるとはいえ、高校生は無理だろ。


そんなこんなで、私は本作に物凄く期待していた。


山王戦のラスト、見開きで掲載された花道と流川のタッチ(ハイタッチではない!あれは何と言うんだろう…)。あれをスクリーンで観られるかもしれないんだ。初めてあのシーンを紙上で見た時、まるで2人が目の前に飛び出してきたかのようなリアルな躍動感があった。それを原作者本人の監督で観られるなら、それだけで映画代はチャラになると思った。そして、結果、チャラになったぞ!


湘北のポイントガードである宮城リョータの目線で描かれた本作。そう言えば、リョータのバックボーンって漫画でもそれほど語られてないよね。実はミッチーだって、中学のスターが怪我をきっかけに闇落ちしたってくらいで、それぞれそれほど深くは語られてない。


少なくとも「SLAM DUNK」は湘北バスケ部の物語で、そこにいる誰かの物語ではないからだ。そうなると、キャプテンの話も観たいし、ミッチーの話だってまだまだ観たい。そして、実は超イケメンのメガネ君の話だって、きっと奥が深いぞ!


朝イチの上映回なのに、そこそこ人が入ってて驚いた。地元では3スクリーン使って上映している。それほどの気の入れように乗ってみるのも悪くないと思う。


ところで、最近のシネコンは確かに大作ばかりだな。対抗する映画として上映されてるのはジャニーズ系が出演してるしてる作品…これじゃあ、足が遠のく映画ファンは増えると思うなぁ…需要のある人にだけ訴えていけば、それなりに回収はできるからなぁ…