今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

旅の途中で


ほぼ2ヶ月かけて死にものぐるいで読んだ「新源氏物語」の後は、心から好きな人の著作を…


「旅の途中で」高倉健 著(新潮文庫)


以下、感想。。。

















本作は健さんが出演されたラジオ番組の内容を再構成されて、出版されたもの。健さんの人となりを感じられる。


何事にも愚直に取り組まれる印象のある健さんだが、実は御本人的にはそうでもないらしい。


謙虚な方だな。まわりからは、健さんはいついかなる時も、目の前の仕事に真剣に脇目も振らず取り組まれる人と思われてるはず。でも、御本人はまだまだ学ばねばならぬ人、物、事の多いことを知り、謙虚にそれらに学ぶ姿勢を持ち続けられていたように思う。


そこが、健さんが慕われる理由なんだろうなぁ。


今はもう健さんのいない世界を生きている。でも、こうして本の中に健さんの考え方や心の内が垣間見れる瞬間が収められている。


本作中に感動した映画として紹介してくださった作品。1つは私自身も当時住んでいた横浜からわざわざ銀座の、今は既に閉館した映画館まで観に来た単館上映作品「運動靴と赤い金魚」、そしてもう1つは映画館では観られなかったが、大好きな張芸謀監督の作品で、なかでもお気に入りの「初恋のきた道」。


健さんと同じ映画に感動したという事実。もうそれだけでなんだか心が温まる。


初恋のきた道」の紹介でタイトルだけ触れた同じ張芸謀監督作品「あの子を探して」は映画館で観たんだけどね。


健さんの謙虚な姿勢とどんな人にも礼を尽くす優しさ、私も学ばねば…