車内広告で度々見かけ、印象的な表紙が気になり、図書館で予約。
内容については、全く予備知識なく、私の勝手な思い込みで、日本中の変わった間取りの家を取材し、その家がなぜそうなったのかを物語るのだと…
「変な家」雨穴 著(飛鳥新社)
以下、感想。。。
オカルト専門のフリーライターが主人公。彼のところに自分の家を買おうと考えてる知人から連絡が入る。築浅の一軒家、間もなく子供が生まれる夫婦は陽のあたる、感じの良い家を見つけた。
一軒家を購入するとなれば、一世一代の大仕事。即決するにはいろいろと悩むのが人情だ。彼らは丹念に内見し、間取り図と照らして、最後の見立てに入った時、違和感を抱く。仲介業者である不動産屋にも説明できない謎の空間を発見する。
そこで、オカルト関連に詳しい主人公に相談があったのだ。
ここから、主人公はすっかりこの家に時間と心を奪われる。当の知人は結局解決のつかない家の購入を諦める。ここで、本来は主人公とこの家の関係は終わるはずだが、主人公より建築に詳しいアドバイザーが登場し、主人公が気づかなかった変な家の問題点を提起したところから、さらに話は進む。
そして、最後はまさにオカルト的な変な家の成り立ちとそこにかかわる人たちの歴史に辿り着く。
予想に全く反するわりとライトなオカルト小説だったが、面白かった。
ライトなんだけど、読んでると最近の小説らしく映像が思い浮かぶ。だから、夜はちょっと読むのが怖いかも(汗)。