今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

リバー


なぜかな?図書館で予約してた。本の厚さ、5センチはありそうだ。借り出し期間に読めなかったらどうしよう


逢坂冬馬 著「同志少女よ、敵を撃て」みたいに一向にページが進まず読みきれなかったらどうしよう。


「リバー」奥田英朗 著(集英社)


以下、感想。。。




















大変な大ヒットを飛ばした「同志少女よ…」だけど、私的にはとても読み切れなかった。面白くなかったから…(汗)


実は本作も最初は全然ページが進まない。特に本作の主要事件の発端となった10年前の殺人事件の被害者の父親、松岡某の件…


もう、この人、不愉快でしかない。本編は、殺人事件に絡んで、担当する捜査員や事件関係者、取材をする新聞記者など多くの登場人物がおり、それぞれの視点で「事件」が語られていく。


その中で、確かに同情すべき点は大いにいるけど、だから、許せるかという問題を提起する立場なのが松岡某。この人、ホントに不愉快で邪魔でしかない。しかし、この人の思いも受け止めて、警察は事件に当たる。


でも、この親父はなぜ自分が生きながらえたのか、きっと死ぬまで理解できない…いや理解しようとはしないだろう。


この不愉快な人のせいで、読むペースも上がらず、この人の尋常の無さが小説の中でも語られるようになって、幾分溜飲を下げたというか…


そして、返却日まで1日となり、本編後半の300ページを一気に読み切った。


前半のなんだかハッキリしない展開は、後半への伏線のつもりなのか…もう苦痛でしかなく……


ラストで県警の広報官が「例えば、オセロで四隅の陣地を取って、一気に駒を反転させていくような事件解決」と言ってた。本作はまさにそれを狙った作りなんだろうけど、前半が長過ぎる。


しかも、事件の重要な目撃者があれでは…


なんとか読み切った自分を褒めたい気分…