今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

暑い季節はお家で海外ドラマ(笑)


NHK-BSプレミアには海外ドラマの時間がある。週末の夜遅くに放送するのは、シリーズ物ばかりだが、夕方にはミステリーの類が放送されるらしい(汗)。


今回はアガサ・クリスティ原作のドラマ3本が放送された。録画したのを拝借して鑑賞。


検察側の証人」(全2話)
「無実はさいなむ」(全3話)
ABC殺人事件」(全3話)


検察側の証人」はそのタイトルにびっくり(笑)。キムタクのは「検察側の罪人」だね。原作を読んだことがあるのは「ABC殺人事件」だけ。「ABC…」は他のドラマでも見た記憶があるだけど…


私が知っていて、原作を読んだことがあるくらいだから、「ABC…」は有名なのかもしれない。だから、なのか、3作の中では知ってる俳優さんが1番多かった。なにしろ、ポアロジョン・マルコヴィッチだったし!


3作それぞれ語り部が違うので、有名探偵が主人公ではない。


この中では「検察側の証人」が1番良かった。話が良く練られていて、ラストは「おぉ〜」って思うほど。ただ、関係者を手玉に取った割には、犯人たちがお粗末にも主人公の前に姿を表すおバカぶりには笑っちゃたけど。っていうより、そのおバカぶりが映像に乗らなければ、手玉に取ったことも気づかなかったか(汗)。ここが難しいよね、映像作品は。小説なら別場面で、エピローグみたいに添えれば良いけどね。


「ABC…」でポアロは外国人ということで、差別され、偏見を持たれている。イギリスって昔は世界の正義だったから、他国の人々を極端に冷遇したんだろうなぁ。それも、この小説では大切な動機になってるので、隠すことは出来ない歴史の暗部。


どれも、じっくりと丁寧に作られていて、通しで見ると1本の映画のような完成度。原作の面白さも影響してるのかな。


何作か読んだけれど、今回のようにまだまだ読んでない作品の映像化にも出会う。クリスティ本をまた読んでみたい。