やっと観ました!!
ゲバラ2部作byスティーブン・ソダーバーグ!!
淡々とチェ・ゲバラの足跡を追う映像で、ドキュメンタリーでも観てるような錯覚に陥る。
名画座の成せるワザ…池袋・新文芸坐で一挙に観てまいりました。
場内はほぼ満席!!
本当にさ、名画座が満席って状況を目にする度に思う…「まだまだ日本も捨てたもんじゃない」って。。。
上から目線ですみません(((^^;)
さて、感想ですが…チェの足跡を少しは頭に入れてから観た方が良い作品だと。
彼らの目指すものが分からないと何のための闘いなのか、理解できないし、その部分が分からないとなんのための265分なのかって…
チェがカストロに引き込まれて行ったのは、その人物的な魅力だったと言われているけど、スクリーンに登場した「フィデル」はなんらカリスマ性も感じられないただの雰囲気似せた役者さんだった…これは失敗じゃない?
こういう部分が弱いから、眠くなっちゃうし、淡々とした印象を受けちゃうんだよね。。。
たった1シーンのドイツ人牧師にマッド・デイモン使ってないで、もう少し役者の精度を上げてほしかったぁ〜(--;)
1部と2部では映像の構成がずいぶん違ってた。
1部はキューバの革命の進行と平行して、新キューバの代表として、チェがアメリカに乗り込む映像を織り込んでる。
新キューバの代表としての映像が白黒で、過去の道筋がカラーって面白いなぁ〜と。
2部はチェがキューバを後にしたところからで、フィデルがチェの手紙を公開してしまう…これは、混乱するキューバを再びまとめあげるためのフィデルの最後の手段だったんだろうけど、このためにチェはキューバに戻れなくなった…
結局、チェの道筋を決めた決定打を下したのはフィデルだったんだよね…
映画はまだ生きている人達に配慮したんだね…
そんな感じだった。
2部はただひたすら負け戦に挑むチェの姿だけを映し出し、ある程度覚悟して臨まないと立ち直れない。。。
疲れた…
本当に疲れた…
でも、映画館で観る映画だと思った。
スペシャル・ドラマでも大丈夫なんて思わせない。そんなズッシリ感のある作品でした。
日本もこんな映画を普通に作る人はいるのかな…でも、お金にはならなそう。。。