観てきました、『劔岳 点の記』
平日、しかも「映画の日」でもなく、レディースデーでもない昼下がり…
余裕の席取りで観られると思ったら。。。
え〜っ!!
席無いじゃんっ(--;)
仕方なく、かなりご高齢のご夫妻の隣に座ると…
スーパーの袋はチリチリ鳴らす、見逃した場面を互いに聞きあう…
もう勘弁してください状態で…(>_<)
ところが、場内はどこも似たようなもんで、携帯は鳴る、携帯の画面の光をかざして席を探す、トイレに行く。
挙げ句の果てに凄い人が現れる。。。
多分、トイレかどこかに行って戻ったら、席が分からなくなったようで…何を思ったか、中央の通路のかなり前の方までソロソロと歩いて行き、なんと!!
そこで立ち見…(O.O;)(oo;)
なんだ、この人ってのがい〜っぱい(--;)
場内にあんまり不思議な人が多いから、私の方が映画の名場面を見逃しそうで怖かったよ〜(^-^;
さてさて、本題に…
前評判も良く、かなり期待して観たんだけど、ストーリーより何より、立山連峰の姿が本当に素晴らしい(*^^*)
浅野忠信と香川照之が劔岳への登山口探しの下見に出かけ、最初に2人が山の中腹から見た夕方の雲海。。。
「うぉ〜っ」って声を発したのは私だけじゃなかったよ(((^^;)
その後も見たことない素晴らしい山の景色がたくさんスクリーンに登場して、これだけでも観る価値あるね、この映画!!
ストーリーは明治晩年の陸軍のメンツが彼ら登山隊を評価しないなんていう戦中物によく見るパターンだったけど…
日本山岳会と陸軍の陸地測量部との劔岳初登頂合戦みたいな雰囲気に惑わされず、お互いを尊敬し、労う山の男達の姿が美しかったねぇ〜。
最後のクレジット。。。
「仲間たち」
あれにまで感動したもん。
監督も役者もスタッフも…みんな、みんな肩書き無しで、名前が映し出されていく。。。
かなり前だけど、チョモランマで案内役を勤めるシェルパ族の人達が、登山隊の一員として名を刻み、登山家と同等の立場で登頂を認められたことがあったよね…
今回、案内人の香川照之の立場と同じ。。。
こうした無名の偉人が居たから、日本の歴史は作られたんだよねぇ〜(*^^*)
ストーリーにまであれこれ言ってたら始まらないので、今回は立山連峰の美しさに溺れてくださいって感じ。
もう少し、ゆっくり静かに観たかったけど。。。