なんだか、やたらと評判が良い「セントアンナの奇跡」を観てきた!!
朝9時の回だというのに映画館前には凄い行列(((^^;)
30分以上前に着いたのに…
「映画の日」恐るべし!!
この映画、都心では日比谷のTOHOシャンテと新宿のタイムズスクエアだけの上映なのに、公開直前に物凄い数のスポットCM流してたよね。
スパイク・リー監督の新境地…なぁ〜んて宣伝文句。。。
暴力描写が「売り」の監督だと思ってたから、どんな奇跡を見せてくれるのか…楽しみに上映を待つ(^-^)v
朝の初回だと言うのに、予告編が長い(>_<)
本編163分と言われてるのに、こんだけ予告編があるとちょっと辛いぞぉ〜!!
で…いよいよ本編。。。
幸運を運ぶ兵士、幸運を運ぶ彫像、幸運を運ぶ子供。
実際にあったお話をスパイク・リーが惚れ込み、映画化したという。
事実を元にしてるから、ドラマチックに盛り上げるワケでもなく、淡々と時間を重ねていく。
お話の過程で、アメリカ軍のみならず、アメリカ社会に根強く残る黒人差別を盛り込み、映画の舞台となったイタリアの町では、ドイツ軍もけして1つにまとまっていたワケでは無いことを盛り込み、抵抗勢力であるはずのパルチザンも内部では裏切りがあったことを盛り込み…
映画は、様々な場面に飛びながら、最後の銃撃戦に繋がっていく。
4人の黒人兵士は、別に英雄気取りで、子供を助けた訳じゃなく、何か使命を感じて、村人を守った訳でもない…
ただ、兵士だから、正しいと思った道を選んだだけ…
映画の最初の場面は、最後の場面に通じていく。
あぁ、こんな奇跡があるんだ…と。
淡々と進行してきた物語が一気に展開する。
余計な説明を省きながらも長編にならざるを得なかった、この奇跡の物語。
見ごたえがあって、163分があっという間だった(*^^*)
この前観た「ごくせん」の2時間の方がよっぽど長くて退屈だった(--;)
やっぱり、映画の国で育ったプロの作り手が渾身を込めて作った作品は違うよ(^-^)v
邦画ブームなんて浮かれてるけど、それって、本物を観る機会が減ってるってことじゃないの?