今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

さまよう刃

10日公開の「さまよう刃


試写会に行ってきた!!


いやぁ〜、良かったよ(^-^)v


もう細かいとこまでは忘れちゃったけど、原作のイメージがあるから、救いようがないほどの重〜い作品かと…


ある程度、覚悟してたんだ。。。


でもね…確かにね、救いようがない犯人達なんだけど…


原作と微妙に違えてる部分やスクリーンに映らなかったもの…


見終わって、家に帰ってから、「あぁ、細部に気配りをした作品なんだなぁ」と…


以下、ネタバレありあり。。。


















まず、主人公の娘が拉致られ、酷い仕打ちを受け、殺される。


娘役の少女の顔は1度映画館で観ただけの観客には十分に認知できない…はず。。。


この場面、被害者をよりリアルに表現する必要はない。


犯人達が娘さんを襲う場面は、犯人達自らが録画したテープを僅かに流すことで、状況を知らせる…


テープに録画された犯人達の奇声が、犯人達の狂気を知らせる。


主人公が娘の復讐に手を初める時、犯人の少年を後ろから羽交い締めにし、背中をナイフで一突き…


刺した場面もはっきりとは映し出されない。


そして、最後の最後、主人公に対して発砲許可がおり、実際に主人公が撃たれるシーン…音だけで、後はくずおれる寺尾聰の顔だけが映し出される。


つまり、犯罪や銃撃などのまさにその瞬間は敢えて映像にしない…という作り手側の意識が作中に統一されている。


監督の意思なのか…


敢えて映像にして見せなくても、セリフや役者の表情で十分に伝えられることがある…


たまたま、今回の試写会は、「犯罪被害者の会」が主催してた。。。


敢えて見せることなく表現するという姿勢は、そういった後援者の存在にも影響されたのかもしれないけど、私は良い判断だと思ったし、リアルに表現するばかりが映画じゃないんだ…と。


監督・脚本は益子昌一さん。。。


勉強不足で、初めてお名前を知りました(^_^;)))


寺尾聰だけじゃなく、竹野内豊伊東四朗さんの演技はそれこそ「リアル」


正直に言えば、原作の小説より今回の映画の方が良かったなぁ(^-^)v