今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

そして友よ、静かに死ね


タイトルはどこかで聞いたことがあるような感じですが…(^_^;


以前、銀座テアトルシネマで予告編を観た時に、これは絶対観なければっと思ってたので、劇場に向かう時から、期待感いっぱい!!


期待値が高いと往々にして、がっくりな作品が多い中で、この「そして友よ、静かに死ね」は、もう期待通り、いや、それ以上(^_^)v


私は「漢」の映画が大好き!!


私のような人は、絶対に観るべし!!


スタイリッシュとかって言うんじゃなくて、う〜ん、なんだろう…


不器用なまでに仲間を信じ続け、自分の中のルールというか、信念を頑なに守り続ける主人公は、ギャングの世界だけじゃなく、敵であるはずの警察の人間までが信を置く…


今ではもういないタイプの伝説のギャングのお話!!


実在し、本国での映画公開中も存命であった伝説のギャング!!


タイトルにもなった、静かに死んだ友との子供時代の出会い、出来心でさくらんぼを盗んだことから始まったギャングとしての人生、被差別部族として生きる中での葛藤、全てを知りつつも彼を支える妻との出会い…


ギャングとしての生活から足を洗った現在の彼と過去の様々なエピソードとが、交互に描かれ、現在の彼の苦悩の有り様が痛いほど感じられる。


全編ヒリヒリとした緊張感に覆われていて、現在と過去とのやり取りのテンポが良く、スクリーンから目が離せないとはこのことね(^_^)v


ギャング映画と言っても、主人公は、無駄なことはしない。


武器は使うが、それは威嚇のためであって、余計な殺傷はしない。


そうした彼の矜持を理解できる刑事のいた時代に彼らは生きた。しかし、警察にも時代の波は押し寄せ、今や、彼らの真実を知る者はわずか…


主人公を昔から知る刑事もまた男気があって、映画の1つの軸になっている。


主人公達は、今でこそ足を洗っているとはいえ、元はギャングだから、罰せられて当然の立場なので、どんなに男気があったとしても、「カッコいい」などという簡単な言葉で礼賛されるような描き方をしていない。


そこが、この映画の絶対的に良いところだ(^_^)/


俳優達の佇まい、表情が物凄く良い…彼らの姿がさらに映画をビシッと締めていく。そういう点で痺れる映画でした!!


オススメです!!