今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

これが私たちの終わりだ


六本木と日本橋を中心に開催されている東京国際映画祭。そちらの提携企画として、四谷の韓国文化院にあるハンマダンホールにて開催中の「コリアン・シネマ・ウィーク2014」にて鑑賞。


なんの予備知識も無く、観た感想として…「なんだこりゃ」な映画(^_^;)


物語の舞台は、田舎町にある暇そうなコンビニ。


朝7時。高校生2人がやって来るが、ドアに鍵が…「あいつ、逃げやがった」などと発するこの高校生。店の客か店員となにやら曰くありげ…な始まり。


その後、場面転換の度に時計が映る。おそらく、この暇そうなコンビニのとある1日を表現していくのだろうと予測をつける。


そして、この「とある」が重要になってくる。


次々と登場人物は変わっていく。コンビニで働く店員さんを主人公に様々なエピソードが満載だ。


でも、なんだかおかしい。


みんな、少しずつズレている。


最初の店員がボーイズラブだったり、その子に仕事を教える先輩がガールズラブだったり…


最初、「えっ、この映画、そっち?」って、マジ思いましたよ(・・)


でも、違ってた。そして、その最初の店員さんのシーンはラストのシーンに繋がる大事なシーンが切り取られてただけだったのだ。


不思議感は最後まで続く。普通のコンビニの日常風景の中に突然飛び込んでくる摩訶不思議なエピソード。


それぞれがブチ切れにならず、上手く登場人物のバトンタッチが行われ、お話は進んでいく。


摩訶不思議なエピソードの裏で、確実に現実は進んでいく。こんなに暇でいい加減な経営のコンビニじゃヤバイよね?って思い始めた頃、その現実がドーンと突き付けられる。


あのコンビニは、最後を迎える人たちの到達点?


なんだか、よく分からなかったお話に自分なりの決着点を付けるとすれば、そんな感じかな…


そう思えば、タイトルの意味も納得できるような…


ちなみに今回の映画祭の出品作は、既に大都市圏での公開が終了している「怪しい彼女」のような作品もあるが、大概は日本未公開作品と思われる。


だから、今回のタイトルは韓国語の直訳だろう。


日本公開時には、それらしいタイトル(それが内容にマッチしてるかというとそうでもない物も多いが…汗)に変更されることはしばしばだから…


このタイトルはおそらく直訳タイトルでしょ?


韓国映画って、タイトル表現がストレートだ。そこは面白いと思う。