今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ヴィンセントが教えてくれたこと


やりたい放題の飲んだくれ不良じいさんの家の隣に、ある日母子が引っ越してきた。


なんだか、悲壮な決意を感じさせる瞳を持つ母親とまさにもやしっ子のひ弱に見える小学生の息子。


引越しトラックがじいさんの家の木の枝を折ったことで、顔見知りになった3人。


慣れない土地で、慣れない仕事場で、息子の世話がままならない母親に代わり、バイト代をもらって、息子のシッターを引き受けたじいさん。


ここから、じいさんと息子との心の交流が始まる。


ハズレ者のじいさんには毎週決まった日にお勤めにやってくる娼婦がいる。でも、彼女も既にじいさんとは友達のような関係だ。


じいさんと知り合ったことで、それまで知らなかった楽しみや挑戦を知る息子。


しかし、とんでもじいさんの影響が皆の知るところとなり、母親はじいさんと息子の関係を強引に断ち切ろうとする。


世間では不良じいさんでも、彼の心には愛する妻がいつまでも存在する。ボケてしまって療養施設にいる妻をなにより愛するじいさん。


そんな人目に触れないじいさんの本当の心の優しさに気づいた息子は、小学校の「聖人」についての研究発表で、じいさんのことを紹介する。


お話はどっかで見たことがあるような、聞いたことがあるような既視感漂うものだけど、役者たちが最高だった。


なによりじいさんは良い。でも、それ以上に娼婦を演じたナオミ・ワッツがとんでもなく、良かった。


ラストの主要登場人物たちがテーブルを囲むシーン。あれは最高だ。


家族って、互いを思いやれる存在なら血縁や年数なんか関係ないんだと言ってるような‼


あんな楽しそうな食事シーンは滅多にない‼


絶対にオススメ〜(p`・ω・´q)