今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

スター・トレック BEYOND


スター・トレックの最新版。やっぱり安心して観られるなぁと(汗)


本作は船長として、先の見えぬ航海にだいぶお疲れ気味のカーク君のお悩みから始まる。長く航海を共にする仲間ともしっかりと絆が結ばれているが、やはり、悩むことはあるよね?


そして、初登場の頃と比べるとやはり主演のクリス・パイン自身に年齢を感じさせる変化が見える。


貫禄もそうだし、顔に刻まれたシワもそうだし(まさか、特殊効果じゃないよね?)、その辺りもとっても説得力があって、楽しませてもらった。


登場人物たちにもそれぞれエピソードが用意され、船長1人の独壇場では無いことも好感が持てる。


ただ、残念なことにエンタープライズ号を手放した後、船長とただ1人行動を共にすることになった航海士の若い乗組員が公開前に事故で亡くなってしまったそうだ。とても、重要な役回りで、そろそろベテランの域に達する乗組員たちの中で、次世代を担う若手乗組員としてもホントに重要なポジションにいた俳優さんだ。


明るい彼のキャラクターを思うと残念で仕方ない。


冒頭に近い部分で、船長と医師の2人で、その若い乗組員が隠していたというブランデーをこっそり飲むシーンがある。これは彼への追悼の意味もあるシーンで、ちょっと胸を打たれた。


そんなこんなの映画の内容と直接関係ないエピソードまで感動しちゃう。


ストーリーとしては、宇宙で遭難した異星人のクルーが基地に助けを求めにやってくる。助けに行ける船はエンタープライズ号だけ。そこで、急遽乗組員たちを招集し、救助に向かう。


ところが、それは罠だった。だけどね、これ、観てる方は「これ、絶対罠だろう」と思っちゃうんだけど、彼らには分からないのが可笑しい(汗)。


その結果、見知らぬ星で乗組員たちを捕えられ、エンタープライズ号を手放すことになってしまう。その悪の首領は、なんだか息も絶え絶えな感じなんだけど、これが実は大きなポイント。


彼らが不時着した星で昔行方不明になった古いエンタープライズ号を発見し、なんとか飛び立てるまでに修復している最中、女性乗組員が昔の映像の中から聞き覚えのある声の主を見つける。


それはその行方不明になったエンタープライズ号の船長だった。彼は不時着した星で、そこに住む異星人から長生きをするための方途を学び、現在の戦争を放棄した連合国に再び争いを起こそうと画策したのだ。だから、息も絶え絶え。


まぁ、悪は滅びるという公式通りの結果ではあるんだけど、昔「ウルトラマン」かなんかで、宇宙に残された人が恨みが募って、怪獣になった話があったよなぁと思い出した。「インターステラー」でも、マット・デイモンがそういう役を演じてた。


恨みは生きる力にもなるんだなぁ。けして、良い方向に向かうことはないけれど。そう思うと、あまり恨みに囚われてはいけないんだなと…


とにかく、悩める船長は、乗組員たちに秘密にしてた誕生日を祝ってもらい、今回の旅で命を落とした仲間への追悼の思いを込めてグラスを掲げた。


次回の旅も期待してしまうラストだが、宇宙にそうそう悪巧みする人たちがいるのも困るし、この辺で1度お休みかな?


面白かった〜(^ー^)