今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

読書録

先週は私的には読書週間だったので、忘れないうちに記録φ(..)



?天才の栄光と挫折藤原正彦

国家の品格』を読んだ時、数学を生業にしてる人が文章書けるんだぁ〜という藤原先生には大変失礼な感想を持ち、内容には思いっきり、納得していろんな人に読んでみろってお薦めしたなぁ...プロフィール見たら、作家夫婦の息子さん…文才があって当然なんだなぁ〜って、ひねくれた見方を…その次に読んだ『若き数学者の…』…図書館の返却日がやってきて、途中で泣く泣く返して、それ以来の藤原先生の著書。

天才でありながら、栄光ばかりでは無い数学の先達への愛情を感じたなぁ。全く知らなかった数学の功労者を知ることができる本。語り継いでいかないといけない人達を教えてくれる本。



?赤朽葉家の伝説桜庭一樹

面白いの一言!二段組みの厚い本だったけど、2日で読んだ!赤朽葉家の生業は製鉄。伝説の人・万葉さんが嫁入りしてくる前はたたらを踏んで…そう、『もののけ姫』の世界。本読みながら、米良さんの歌声が頭の中を駆け巡る。

時代設定も町の描写も登場人物達の生き方もなんだか私の子供時代に見て、聞いて、触れたような懐かしい気持ちになった…なぜだ?結構奇抜な設定なのに…

次は『私の男』を図書館で予約中…相当待たされるらしいけど、なんだか期待してしまう…




?さよなら渓谷…吉田修一
う〜ん…タイトルと内容ってリンクしないの?確かに主に語られる登場人物夫妻(仮の姿)は渓谷の近くに住み、最後はそこから『さよなら』するんだけどさぁ…
だいぶ前に『悪人』を読んだけど、今回と共通してるのはとても犯罪を犯すとは思えない人の犯罪を淡々と書いてるとこ。読んでる私もこの人は犯人じゃないんじゃないかと思っちゃうような…

自分にとって、かけがえのない人とどんな出会いをするかでその後の人生は大きく変わっていく…一気に読めてしまうけど、読んだ後に深い思いが残る。


図書館御用達の私は予約した本が確保された時にバタバタと読む。だから、1週間で何冊も読まなきゃならない時もあり、結構大変。でも、今回みたいに良かったなぁと思える本に出会えるから、やめられない…
さぁ、次はどんな本が確保されるかなぁ〜