今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

歴史小説

石田三成繋がりで(なぜ?)歴史小説を二題。

まずは『天地人火坂雅志/日本放送出版協会
大好評の『篤姫』に続く、来年の大河ドラマの原作…

楽しみですねぇ〜!

なぜ?そりゃあ、出演者です、もちろん\(^^)/

主役の妻夫木聡が発表された時はふ〜ん…第一段の出演陣発表の時はへぇ〜…そして、第二段の出演陣発表の時、『え〜、マジ?マジで?』と即図書館に予約(^^)v

かつて、タッキーが大河『義経』の主役を張ると聞いて、『宮尾本平家物語』に予約を入れたら、えっらい待たされた記憶があるんだよねぇ。だから、今回もすぐに来るとは思ってなかったんだけど…予約した本人が驚くほど速攻で届いた!

歴史小説に詳しくない私は火坂氏の『天地人』ピークを知らなかったのねぇ(((^^;)失礼しました。

でも、お陰様で一気に読めました。

一応、書いておこう。私を図書館に走らせたのは石田三成を演じる小栗旬(*^^*)

さて、読後の感想は以下に…









大河の原作だから、直江兼続の一生。彼の財政についての考えは後に上杉鷹山に引き継がれたらしい。

戦国の時代にあって、子供の頃からの主従関係を貫き通した『義』の人の話。

で、私がこの本を読むきっかけになった石田三成豊臣秀吉の元で兼続と同じような立場にあり、徳川家康との戦いのなか、お互いを理解しあう親友として過ごした…と。


淡々と進む…歴史小説ってこんな感じ?特にドラマチックなこともなく、歴史の表舞台に立つこともなく…地味。歴史の教科書を読んでるみたいだった。一応、それなりの人生の曲折が描かれてはいたけれど、戦国の世で様々な人物を登場させながら、たった1人の人間の一生を上下巻2冊にまとめるのは大変…ちょっと物足りない感じ…


さらに…今までの聞きかじりの石田三成像って、『人望がない。鋭利な実務屋』でも、この本では主の秀吉に『義』をもって忠誠を尽くした人となってる。最近の研究ではそうなの?
脚本化され、映像化され、どのような作品になっていくのか…



実は同じ石田三成が登場人物の1人として描かれた『のぼうの城』和田竜(小学館)を読んだ直後に『天地人』を読んだ…だから、微妙に比較しちゃう(^^;)))

以下、のぼう様の感想を…









三成の忍城攻め一本に話を絞ってるから、読むこちらの側も読みやすい。石田三成は戦での功績が少ない自分を認め、忍城攻めに全力を傾けるところなんか潔い心根が伝わってくる。

でも、それ以上に忍城の面々が良い!1人1人がイキイキとしてる。前述作品と同じように歴史上の実在の人物と出来事を題材にしてるのに…やっぱり話のテーマが絞られてるからかなぁ

私的には『のぼうの城』こそ大河でやったら良いのにって思ってた…
忍城攻めがクライマックスで、小説には書かれていない忍城の面々の生い立ちを描いて…のぼう様なんてほんとに人間クサイよぉ〜(^^)v最高!


やっぱり、歴史小説って、誰を書くのかってことなのかなぁ〜

この二作を読んで、改めて織田信長の『凄さ』を知ったよ。どんな形で映像化されても、どんだけ沢山映像化されてもいつもドラマチック!そして、未だに信長を描く小説が登場する。

野球でいうところの長嶋さんみたい…妙な例えだけど…