今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

初見参!恩田陸

六番目の小夜子」の原作者なのね…恩田陸氏(「氏」で良いのよね?最近、男女の名前の区別はあまり無いし、作家は男名前の女史もいるし、反対もいるよね!)

実は私の名前って、男の人にもいるんだよね…字で男女を判断されることがあるんだけど…なんか、どっちもOKって微妙だよね〜(((^^;)

ん?話が脱線!!
以前、子供とNHKで観たよ…「六番目の小夜子」…面白かった!その放送枠って、その昔私が「タイムトラベラー」を観てた番組枠で…今の人は知らないよねf(^^;

どちらかと言うと、中高生向けに小説を書いてる作家なのかな…という印象もあって、今まで読んだことがなかったんだ。たまたま、書評欄で文庫化されたお薦め作品の中に紹介されていた『ユージニア』、簡単なあらすじ付きで。それを読んだ限りでは十分大人もOKだと思った…

では、感想を…
『ユージニア』恩田陸著(角川文庫)













本当に小さな子供の頃、冤罪だかなんだかで話題になっていた帝銀事件…未だ、よく分かっていないけど。大量毒殺事件だった。『ユージニア』もまさしく、そんな事件を語っている。

でも、普通の小説とは違い、事件関係者の証言をその証言者に応じて、一人称で書いたり、証言記録として書いたり……文章の書き方の工夫で、読み手はずいぶんと混乱するし、逆にそこに面白さが増大する。

面白かった。ただ、事件の真犯人が分かっていくくだりはなんだか停滞感が…大事件があり、その証言記録を元に事件後10年もたって、小説が発表され、さらに年月が経ち…という前振りがあって、この小説は始まる。著者の視点がユニークだと思うよ!久しぶりに夜、暗い部屋で「怖い」って思った。
別にホラーでもなんでもないんだけど、理解の範疇こえた不気味な雰囲気。

また、機会があったら、読みたい作家さん(^-^)v

沢山発表されてるから、近々また読む機会もあるね、きっと。