今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

悼む人。。。

先週からコンサートやお芝居や風邪っぴきやらで、読書なんていう環境になかった(;_;)

また、ただ通過するだけで図書館に返却するのか…と心配してた作品…

なんとか読み終わった。

『悼む人』天童荒太(文藝春秋)…感想です。















天童作品は『永遠の仔』以来。

作品の長さとしては妥当です!!最近のやたらに長い小説からしたら、量的にはベスト。

天童氏としては、久しぶりの単行本発刊なのかな?ずいぶんと新聞広告で名前を見かけた。

人の死を心に刻み、「忘れない」ように悼みを行いながら、旅を続ける青年と彼の家族、彼と出会ってその思いを継いでいく人達の物語。

青年の名は静人。
静人の母は末期ガン。

静人の旅のお話と静人の母が死を迎えるお話を「悼む人」のエピソードを語る形に換えて、物語は進行していく。

永遠の仔」を読んだ時、「家族狩り」を読んだ時、「孤独の歌声」を読んだ時…同じような感想を。。。

一つ一つのエピソードは感動的だったり、涙を誘われるほど辛かったり…って部分があるんだけど、それって本筋からしたら、別にそれほどのポジションじゃなくて良くない?って思っちゃうんだよねぇ〜(((^^;)

今回も「悼む人」の話なんだけど、途中から末期ガンのお母さんの話に掏り替わってるような…

物語の展開の上で、その変転はごく自然なことなの?

他の作品でも感じた違和感みたいなものをまた感じた。これって、天童荒太という作家の小説のクセっていうか、特徴みたいなものなのかな?

とにかく、良いとか悪いとかじゃなくて、よく分からないお話だった…(・・;)