今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

火天の城

急に暑くなって、本を開く気力もなく…


やっと、やっと、読み終わった作品。。。


確か、直木賞を取った山本さん…


今回は近々公開される映画の原作を読んでみた!!


火天の城山本兼一/文春文庫


以下、感想。。。















小説の前段は、淡々と進んでいく。我が儘放題で奇抜な発想をする御屋形様・信長に振り回されながらも、その一世一代の大仕事に魅せられる大工棟梁・又右衛門…


又右衛門の最後の大仕事が信長の安土城築城。


資材の買い出しから、設計、職人の采配…


そして、跡取り息子との丁々発止のやり取り…


安土城の棟上げ辺りから、急に物語にスピード感が増してくる!!


城の完成から明智光秀の謀叛、信雄の安土城入城まで、一気に進んでいく。


日本人の宮大工が描き、苦心した「南蛮風」の信長の居城…いつしか、「天下布武」のなった時に帝も招き入れる心づもりだった城…


見てみたかったなぁ〜(^-^;


デアゴスティーニ安土城のシリーズを売り出したよねぇ。。。


「これ、やってみたぁ〜い」って、CM見た時につい口走った私に…家族の冷たい視線…(--;)


かなり、精巧な出来らしいから、絶対飛び付いてる人、多いと思うぞぉ〜(^-^)v

CM見た限りでは、確かに見たことないようなお城だった。。。


又右衛門さんって実在の人?


小説の上では、本能寺の変で亡くなってしまったようだけど…


又右衛門さんが本当に生き生きと描かれていて、これから公開される映画も、どうか、山本氏の描くところの又右衛門さんがそのまま活かされていてほしいと思った。


城は戦乱の中で様々な人々の手に渡る。どんなに良い城であっても、戦の戦法として、破壊されたり、火をかけたり…武士達は「城」自体を守るために戦ってる訳じゃないから…


城大工達が、命をかけて築城した城を戦火から守る姿を知ると、戦乱の世で果てていった城があまりに忍びない(;_;)


私は昔から「ダム」を見るのが好きなんだけど…(別にダム見学ツアーをするほどじゃないよ)


この作品を読んで、城も見て歩きたいと思ったなぁ〜(*^^*)


あぁ、面白かった(^-^)v