今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

利休

本日読了は…


利休にたずねよ山本兼一(PHP研究所)


火天の城」の山本さん!!


天地人」で、利休が切腹を命じられたのは、ちょっと前ね(((^^;)


だいたい茶の湯なんて、興味も無いし、ましてや侘びだの寂びだの言われたって、さっぱり分からない私に読みきれるのか…


ってことで、以下感想。。。
















とりあえず、利休は素晴らしい感性の持ち主で、かつて耳にした「自分の好みで、茶道具の値段をつける茶の湯商人」って描かれ方はしてなかったなぁ。。。


なんでも、見極める確かな「目」を自らの武器に時代をのし上がっていく。。。


信長や秀吉も貪欲に道を切り開いて、天下を掌中にしたんだろうけど、利休も十分貪欲だよね…(--;)


ただ、天下を取るといっても、利休の場合はそれが茶の湯だったというだけで…


信長や秀吉とはエネルギーの向かう方向が違っていたと…


でもさぁ、今の時代と違って、利休在世の当時は、茶の湯は単なる趣味の世界のことじゃなかったんだもんねぇ…


そこに様々な思惑が絡んで、政の裏舞台になってた印象だもん。。。


結局、秀吉のチンケな妬みが当代随一の才能を摘み取っちゃうワケで…


トップがダメだと全部ダメって感じだよね(((^^;)


お話自体は、普通の時系列に従った運びでなくて、飽きさせずに最後まで読まさせてくれる。


語り部をその時々に変えて、利休の一生を追っていく。


面白いよ!!


相変わらず、「茶の湯」には全く興味を引かれなかったけど、一気に読めた。


10月には山本氏原作の「火天の城」も公開になるし、楽しみに待とう(*^^*)