今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

骸骨ビルの庭(上)

年末年始のお休みを控え、図書館様は、私に予約本をバンバン与えてくださいました!!


いくら、のんびり正月と言っても限度はある。。。


しかも、WOWOWで映画観たり、「東京DOGS」を飽きもせずに何度もリピートしてるから、読書に当てる時間が無い!!


明日も都合は全く悪いっ!!


そんな中で、寝る時間を割いて読んだ本。。。


久しぶりの宮本輝!!


未だ、上巻しか手にしてないけど、あまりに満足度が高かったので、感想を。。。


『骸骨ビルの庭(上)』宮本輝(講談社)


















私は意外にも宮本フリークで…「ふたたび(だっけ??)ポプラに臥す」以外の作品はすべて読んでいる!!


とにかく、名作が多い作家だと強く感じていて…


雑誌や新聞の連載はまどろっこしいので、上梓されるのを待って、読む。


これは私の勝手な意見で、広く文学を知る評論家の方たちにしたら、笑っちゃうような目線かもしれないんだけど…


宮本作品は、阪神大震災を機に大きく変わったと。。。


それまでの、登場人物とは明らかに違う世界が描かれだし、なんだか、作品の落ち着き先が違っていくような…


必死に着いていったら、全く別のところに連れていかれてしまったような…


読後に後悔を感じるような作品が増えたように思って…(;_;)


偉そうでしょ!?


ホントに偉そうで、ごめんなさいm(__)m


だから、ここ何作品かはあまり消化できなかった。


多分、納得したのは「草原の椅子」まで、遡る。。。(((^^;)


だから、今回は…


少し、おっかなびっくり。。。(((^^;)


読み始めたら…


泣きました。


笑いました。


そこには、凄い人生がありました。


人間、4歳か5歳の頃のことなどそうそう覚えてはいない…


だけど、毎日「死」を背中合わせに生きていく日々の中では年齢なんて関係なく、自立していかねばならない…


そんな子供達をただひたすら、育て上げた、男2人の人生を…


子供達の目線を軸に描かれる。


宮本作品の登場人物はとかく、恵まれた境遇の人が多い。


今回もある意味、恵まれた環境を手に生きてきた人達のお話。。。


でも、今回は小説の中だから…と自分を納得させなくても、彼らの人生がスッと心に入ってくる。。。


久々に涙を流しながら、読んだ作品です。。。


下巻が届くのが待ち遠しい!!


いろいろとやらねばならない年末ですが、この小説を読めたことが1番です。


少々、手落ちがあっても…許されるんじゃないかって思うくらいの良い出会いでした。


さぁ〜て。。。


何か1つくらい、年内のうちに片付けよ〜(^-^;