今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ハート・ロッカーその2


やっと、本編スタートです!!


爆弾処理班の日常を追った作品。。。


処理の最前線に防弾装備をして向かう「班長」が爆死したことから、新しい「班長」がやってくる…


淡々と…


本当に淡々と…


処理班の日常が映し出される!!


処理班の仕事は、本当に「処理」だけ!!


爆弾を見つけ、信管を抜く…


その後の処理は工兵達の仕事。


処理班の仕事を、テレビドラマの中だけでしか知らない私には、ずいぶんシステマティックに感じる。。。


そして、命のやり取りみたいな現場で、800個以上の爆弾を処理した新班長は、チームの面々を慌てさせるほど、自分本位に仕事を進めていく。


英雄的な行為に見える班長のやり方は、やっぱり病んでる人の行いだよね…


プラトーン」とか「シン・レッド・ライン」とか…思い出した。


そして、爆弾処理とは全く畑違いの敵ゲリラ部隊との荒野での長時間にわたる銃撃戦…


ここを乗り切ったことで、チームは1つになり、現場に激励のつもりで付き従った軍医のテロによる爆死で、チームの結束にヒビが入る。


こうして、何が真実で、何が彼らの本当に求めるものなのか、考える間もなく、任務は終わり、次の任務が始まる。


戦場のすべてに翻弄される若き技術兵・エルトリッジの数年後の姿が、班長ジェームズに繋がっていくのかな…


最初は1つ1つに心を動かしていた…でも、そうしたら、心が死んでしまう。


そして、戦場を自分の住みかにした頃、静かな街での生き方が分からなくなっている…


きっと、こういう兵士はたくさん居るんだろう。。。


こういう種類の戦場を描いた映画が評価されることが意味があるのかな…


どちらの側にも立たず、特殊な「仕事」を遂行する現場だけを映す…


そこに埋もれた感情は、ただ流れていく映像の中に兵士の表情や言葉で表現されていくだけで、突き詰めては行かない。


ドキュメンタリーなら、突き詰めない代わりにナレーションで語る…でも、キャスリン・ビグローは語りもしない。。。


これはドキュメンタリーじゃなくて、映画だから…


観た側に「投げられた」感がある。


観といて良かった(*^^*)


そういう感想!!