今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

新文芸坐。。。


観てまいりましたよ〜(^-^)v


カティンの森


母なる証明


文芸坐の2本立!!


昨日行ったんだけど…場内は平日だというのに1本目の上映から8割方席が埋まり、2本目の「母なる証明」が始まる頃にはほぼ満席!!


いつも、文芸坐に行くと、ホントに驚かされるよねぇ(^_^;)


昨日の我が家はGW明けで、仕事も学校も始まったけど、まだ世の中はお休みの人もいっぱいいるんだなぁ(~_~;)


さて、感想を。。。


まずは「カティンの森


















ドキュメンタリーを見てるみたい…


主人公たるアンジェイの妻・アンナ…


捕虜となった士官の夫を探して、国を横断する…やっと見つけた夫は、「軍」への誓いに従い、アンナを振り切って、捕虜の列に姿を消す。


「軍」への誓いに従ったアンジェイは「カティンの森」虐殺事件の被害者となってしまう…


アンナだけでなく、アンジェイの隊の大将と飛行技師の家族の「カティン後」の物語も語られていく…


戦争の「宣伝」のように利用された「カティンの森事件


最初は事実のままソ連の仕業と発表され、ドイツが大々的にソ連批判の目的のために喧伝する…


ところが、ドイツが敗れ、ポーランドソ連が進駐してくると…事実は事実でなくなり、新たな「時代に即した」事実に生まれ変わる…


カティンの森事件」の被害家族はみな真実をしっているはずなのに。。。


その一部は、自分が「生きる」ために、すでに「生きていない」人達の「誇り」には目をつぶってしまう…


こんな嘘みたいな「真実」があったなんて!!


この「真実」を映画という作品にして、発表できるまでに半世紀以上の年月が必要だったなんて…


戦時の「真実」がいかにあてにならないものか…そんな「嘘八百」のためにいかに多くの人命が損なわれていったのか…


「真実」を元に「映画」という虚構を作り出すために、監督のアンジェイ・ワイダは相当の取材をしたのではないか…


ずっしりと重い内容ながら、観ておいて良かったと心から思える作品だった。


ただ、戦時の暮らしぶりや第二次大戦下でのヨーロッパの状況など、少し予備知識があった方がより理解しやすいと思った!!


さて、もう1本の「母なる証明」また次の機会に(^_^;)