今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

十三人の刺客


雨のなか、さらに風邪で超調子悪いなか、観てきましたよ…(^-^)v昨日…


話題作ということで、一番空いてそうな午後の上映に行ったのに、かなりの混雑。。。


後ろの中年…いや初老かな…のご夫婦はず〜っと喋りっぱなし!!


前のちょっと年嵩の増した(!?)お姉さんは、ず〜っとパリパリ、チリチリって、物を食べっぱなし!!


物凄い鑑賞環境で…(;_;)

でも、風邪っぴきで時々咳などしてしまう私にはぴったり(^^;


導入部は吾郎ちゃんバカ殿がどんなに残忍で極悪非道なヤツかを知らしめすために、ちょっと目を背けたくなるような場面が続きます…


この吾郎ちゃんバカ殿がもの凄い!!


よくぞ、ジャニーズ事務所が許したなって思うほどの悪者ぶり!!


ジャニーズ事務所のメンツが映画で主要な役どころに出る時って、必ずオマケ(ごめん。。。)のメンツもついてくるのに…


例えば「大奥」の大倉君みたいな…(ホントにごめん。。。)


今回はそれとおぼしき人は出てなかった。


ある意味、凄いじゃん!!


お話は、前段が吾郎ちゃんバカ殿をやっつけるために侍が集まってくる、結構淡々とした進行で、後半はど〜んと大勝負!!


まさに、斬って、斬って、斬りまくれ〜〜〜!!!!


でも、斬っても、斬っても湧いてくるが如く、いつまでもいつまでも敵がやって来る!!


段々「殺陣」のスピードと人の多さに気分が悪くなってくる…(^^;


まさか、人酔い?


あの「悪酔いする!!」と評判だった「グリーン・ゾーン」は全然大丈夫だったのに…


酔うってより、飽きるって部分もかなりあるかなぁ〜(~_~)


テレビでは「13人vs300人」って言ってたけど、作中では正確な人数には触れていない…物見に行った「古田新太」侍が、「200を超えております!!」と報告しただけ。。。


仮に計算しやすいように260人とする。


刺客達が1人20人やっつければ良いわけだ!!単純すぎますが。。。


最初の奇襲で刺客達は、そのほとんどが弓矢で敵方を倒していた。それぞれの刺客達は矢をあらかじめ準備していて、各人10本どころの話ではありません。ザッとみたところ、この戦いの冒頭部分で20人や30人はやっつけてそうだ…


その後、地上戦になった時、圧倒的に刺客達のが斬り倒す回数が多いぞぉ〜


なのに…なのに…


敵方が減らなぁ〜い!!


そして、ついに「高岡曹輔」侍が背後から槍を一突きされ崩れ落ちたが最後…次々に刺客達に最期がおとずれる…


あの「松方弘樹」侍まで!!


最後の何の説明もない圧倒的な「殺陣」シーン(新聞などの記事によると実に50分間ノンストップ!!)に重要ポイントが置かれ、刺客達の結び付きや友情やバカ殿への憤懣などの描写は少ない…


まぁ、時代劇を客の呼べるエンターテイメントとして形にするなら、情緒的な部分は削られても仕方ないのかなぁ…


唯一、道中の山道で道に迷った時に拾った伊勢谷友介「山男」と刺客達とのやり取りの中に、信頼を積んでいく過程が描かれ、他の侍達は寄せ集めながら、最初から固い絆に結ばれた「仲間」のようだった…


伊勢谷「山男」はこれまた凄かったねぇ〜(^^;ホントに不死身!!


私が観てる三池作品と言えば、「クローズ」と「スキヤキ…」だけなんだけど、どの作品にも、真剣な本筋に対抗して、かなりのおふざけシーンがある。。。


伊勢谷「山男」はそのために居たようなもんだなぁ〜(^.^)


戦いが終わって、「山田孝之」侍が、死体の山の中をとぼとぼと歩いてくるシーンは、彼だけじゃなく、観てる側まで、ど〜んと重いものを引きずってるようで…


爽快感も無い、達成感も無い…


勧善懲悪の時代劇お決まりパターンでも無く…


ホントのラストに「吹石一恵」芸者が待ち人を迎えた笑顔で終わったのがまだ救いかなって。。。


まぁ、体調悪い時にはお薦めしませんm(__)m


元気な時に行きましょう!!