今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

「オーケストラ」と「モリエール」


16(土)〜22(金)まで、飯田橋ギンレイホール」で上映中の2本立てを鑑賞してきましたぁ〜(^_-)


初めて行く「ギンレイホール


昔、学生時代に前を通って「こんなとこに映画館!?」って、驚いた記憶が…


でも。。。記憶にある飯田橋の映画館とはちょっと違ったんだよなぁ(-_-;)


まぁ、そんなことはど〜でもいっかぁ。。。


1本目の開場前に映画館前に到着したんだけど…


びっくり、びっくり!!長蛇の列!!


え〜〜っ!!マジでぇ〜!!


って、慌て回りを見たら…


当日券を買ってる人より、年間パスカードを提示して入場する人の方が多い。。。


へぇ〜(^.^)


お客さんの顔ぶれもさすがに平日って感じで、おっちゃん、おばちゃんが大多数!?


いやぁ〜、名画座やミニシアターに行く度に思うよ。。。


日本の映画人口もバカに出来ないぞって…







さてさて、感想を。


まずは1本目の「オーケストラ」


なかなか観るチャンスが無くて、やっと観られた作品だけに、超期待大!!!!


あちこちレビューを読んでも、高評価だったから…


アクションものやヒーローもの並みにワクワクしちゃって…(^_^;)


ソ連時代のユダヤ人に対する弾圧が元で、散り散りになったボリショイ劇場の楽団員達が再結集して、コンサートをするまでの物語!!


当時の指揮者がもう1度舞台に立とうと決め、現在のボリショイ楽団へのフランスからのオファーを、身分を偽って引き受けたところから始まるお話はやっぱりファンタジー


そして、バイオリンのソリストとして、リクエストしたのは売れっ子の女性バイオリニスト!!


実は、この若き天才バイオリニストが、かつてのボリショイ楽団員達には大きな存在だった!!


もうね。。。この辺りまで、お話が進んでくると、突拍子も無いきっかけで始まった物語が、実は深い、深い意味があったことが分かってきて…


しかも、楽団員達は、信頼を寄せる中心者たる指揮者の主人公に対しても奔放に振る舞い、一筋縄で行かない人ばっか…


フランスまで行ったのは演奏旅行のためなのに、それぞれが千載一遇のチャンスを得たかのように、旅先のフランスでバイトを始める!!


凄すぎる〜(^O^)


タフ過ぎる〜!!


あははははは!!


だって、この人達、パスポート偽造して、フランスに入国してるんだよ!!!!


マジ、笑えます(^-^)v


「コメディ」と銘打ちながら、超つまらん作品が多い中、「笑い」のセンスがとっても良い!!


最後のコンサートシーンは超感動で、曲のラストで観客達が物凄い勢いで、スタンディング!!


私も思わず、映画の中の人じゃないのに、立ち上がりそうだったもん^_^;


映画の感動だけじゃなく、コンサートの感動も味わえる、2度美味しい映画!!


これから、どんどん名画座にかかると思うので、是非ともご覧あれ(^-^)v







次に2本目「モリエール 恋こそ喜劇」


モリエールって芝居を書いた人だよね?


芝居が上手くいかず、債権者に追い詰められ、投獄されたモリエールが、邪な思惑から「役者」を探していた成り上がりの商人に雇われたことで、人生の大きな転機を迎え、その後の成功へ…


というお話!!


途中、淡々と話が進んでいくところでは、ちょっとあくびなんかしちゃったりして。。。(^_^;)


でも、後半辺りから、グ〜ンと面白くなっていく…


雇われた商人の奥さんとあやしい関係になり、結局は商人の屋敷を出て行かざるを得なくなったモリエールは、愛する奥さんの助言に従って、「芝居」の道を進んでく!!


映画の冒頭部分で、モリエールが見舞っていたのは、13年前に彼に成功への「助言」を与えてくれた奥さんだった。。。


そこから、成功を修める前の奥さんとの出会いと別れが語られ…


ラストで、再び奥さんとの再会のシーンへ…最後の別れの時間の中でも、奥さんは昔と変わらず、モリエールに「助言」を与える…


若き日の「モリエールの恋」は悲しい恋だったけど…その出会いが彼に「成功」をもたらした…


多少の中だるみはあったけど、なかなか良かった!!


貴族社会のバカらしさなんかもしっかり描いちゃってるし、こちらもある意味「笑い」のセンスは高い作品だったと思うよ(^O^)


2本立ての2本がどっちも「良い」って、あんまり無いんじゃない?


良かった!!









ただ、お客さんのマナーはちょっと首傾げちゃう感じ…


上映開始後、ぞろぞろ入場してくるお客さん達が、また凄い図々しさ。。。


通路に突っ立ったまんま、キョロキョロと空席探しをし続ける…


みんな、そんななのよ。。。


名画座に来るくらいの映画好きの人達のはず…


こういう姿は悲しいよなぁ…(-_-;)


映画は良かったのに、お客さんが残念(>_<)


あんな飯田橋の街中で、名画座なんていう商売的にはホントに大変なことを貫き通してるオーナーさんの心意気には感謝したいけど、あのお客さん達は、どうだろ〜(--;)


文芸坐に来るお客さん達の方が、まだスマートだなぁ…マナー的に。。。