今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

サウスポー・キラー


私のツイッターにコメントをいただいたのが「ご縁」で知ることになった作家の水原秀策さん…


第3回「このミステリーがすごい!」大賞を本作品で受賞されて、デビューをした作家さん!!


申し訳ないのだけど、「このミステリーがすごい!大賞」自体、よく知らない私。


だから、Wikipediaで水原さんのお名前を検索するという失礼極まりない状態(^-^;


「このミス」大賞の受賞作には海堂尊氏の「チーム・バチスタの栄光」もある…


かつては、海堂作品は出る度、飛び付いて読んでたけど、さすがに同じ街、同じ病院を舞台にした作品を続けられると、なんだか、閉塞感みたいな…う〜ん。。。


まぁ、そんな感じで、「このミス」大賞には何の感慨も無く、単に水原秀策さんはどんな作品を書く人なのだろう…という、作品への興味というより、著者への興味で、手に取った本です♪


では、感想を。。。


「サウスポー・キラー」水原秀策(宝島社文庫)



























タイトルからして、野球関係を予想してしまいますが、まさしく「プロ野球界」を舞台にしたミステリー!!


ある日突然、身に覚えのない「八百長疑惑」で告発される、プロ野球選手沢村…


彼は大学卒業後、あくまで勉学を修めるためにアメリカに留学し、その後日本一の人気球団「オリオールズ」に入団するという変わり種…


その変わり種が「サウスポー」だったことから、攻撃の対象になり、果ては、自らを陥れようとした犯人探しの先陣を担う…


スポーツ選手を題材にしたお話は難しいンじゃないかと思うけど、本作品は事件の始まり頃より、解決に近づくにつれ、面白くなっていく…


途中で犯人が分かっちゃうのは残念だなぁ〜って思ったけど(^-^;


事件解決だけじゃなく、その後の第一歩までしっかり書き上げてるのは、文庫化の際に追加したのかなぁ…


単行本で読んでないので、その判断ができないんだけど…


主人公の沢村が巻き込まれた事件の解決だけじゃなく、沢村君の恋模様まで添えちゃって、サービス満点!!


しかも、逮捕を逃れた共犯者で実行犯とも言える「高木」という男がラストに登場!!


高木は整形して、沢村君にしっかり別れの挨拶をして行くんだよなぁ〜(^-^;



これって、絶対映像向きなんだけど…


ただ、絶対映像化は無理!!


今の若い20代後半の役者で、プロ野球選手として説得力のある体を持つ役者はいない!!


これについては、水原秀策さんご本人の賛同も得ましたよ(^-^)v


さらに、野球経験の無い役者も多いから、野球の動きが嘘臭くなる…それって、作品の質を落とすだけだもん。。。


あぁ、映像向きなのに…


という訳で、楽しませていただきました!!


そうそう、沢村君の大学時代の友人に警察庁のキャリア官僚がいます!!


筒井君という彼は、警視庁にいながらも、キャリア組ということで、現場経験に乏しく、ちょっとお茶目な捜査官!!


彼を主役に1つお話をって思ってしまった!!


ちょっとしか出てこないけど、プロ野球選手の友達がいる警察官僚なんて、面白いじゃん(^-^)v