カンヌの受賞作はヒットしないって聞いたことがあって、本作はどうだろかと気になるところ…
寡作で知られるテレンス・マリック監督の作品。
今やハリウッドに欠かせない俳優であるショーン・ペンとブラッド・ピットの共演。
さらに、カンヌでパルムドール…
っていう話題性の揃い踏み!!
公開を待ち望んでいた人は多かったのだろうなぁ。
300席以上のスクリーンで、朝1番の上映にもかかわらず、ほとんど空席が無かった。
サービスデーとはいえ、注目度の高さがバッチリ現れていた…
でも、上映開始後、しばらくすると…
トイレに立つ人の姿がちらほら…
あくびをする音(!?)がしたかと思うとチリチリとスーパー袋の音や体を伸ばすための「ん〜」って声まで聞こえる…
なんで?
終映後、エンドロールがまた酷い。
通路寄りでない中程の席の人達までが我先にと立ち上がり、出口へ向かう…
人が前を何人も通過するから、エンドロールがよく見えない…
なんで?
私の横にいた相方もかなり早い段階で辛かったらしく、通路側だったこともあり、合わせる形で早めに席を立った。
私は良かった!!
父親との関係をこんなにまで子供達は引きずっていくんだ…
母親の努力で、深い愛情で成り立っていた「家族」
その母親に暴言とも言うべき一言をぶつける長男の心の闇…
いろんなことを考えさせてくれた映画だ。
多分、一言では言い表せない。
相方が「何が言いたいのか、分からなかった」って感想を言ってた。
多分、あの時、そう思った人はたくさん居たんだと思う。
私だって、場面場面に挿入される観念というかイメージの映像化みたいなシーンは不思議な感じだったけど…
きっと、心の葛藤とかを役者の仕草や表情で表すのでなければ、ああなるんじゃないのかなぁ〜
なんだか、浸れる映画だったんだけどね、私には。
ちょっと、共有出来ない思いって、残念だな。