感動作だと聞いてはいたけど、やっぱり、銀座テアトルシネマで上映する映画は地味だよね…
派手な映画も時には楽しいけど、やっぱり、こんな地味に良質な映画を観ていたい…
実は、私的には全くノーマークで、相方から是非観たいから手配してくれと言われて、チケットをとった。
こんなことは珍しい。
相方にしたら、だいたい私のチョイスに合わせて観て、それ以外は1人で映画館に行ってるらしい…
「ブラックスワン」「アリス・クリードの失踪」「水曜日のエミリア」「デンデラ」は1人で観に行ったんだって!!
相方のチョイスの中に1つも観たい物が無いって凄いよね(((^^;)
彼は私の趣味趣向を的確に掴んでる(^_^;)
で、珍しく私にも声をかけるということは、私の趣味に合ってるってことかな?
っと、インターネット予約をして、席を確保!!
なんてことは無い…インターネット予約が出来るからね、自分で手配するのが面倒だっただけみたい(>_<)
まぁ、でもさ、きっかけはどうあれ、良い映画だった(^-^)v
スペイン内戦後のフランコ独裁政権下の厳しい時代のことは少しだけ聞きかじった程度。
やはり、独裁政治というのは、様々な問題を生むんだよね。
政治が文化・芸術を手段としたり、排除したり…翻弄されていく芸術家達。
「今」というかけがえの無い時を政治の変動に左右されながら生きるのは、本当に悲しいことだ。
ましてや、人々に感動や喜びを与える芸術家達がそこに巻き込まれていくなんて…
自国内で殺戮が繰り返される「内戦」の悲しさ…
自国の文化・芸術を追いつめる偏った政治の愚かさ…
結局、それらの犠牲になるのは、その国に暮らす人々。
理不尽な悲しさに涙が止まらず、困った。
ラストシーンが素晴らしい。
叶えることが出来なかった「夢」のシーンを美しい風景と共にゆっくりと見せてくれる。
世界のどんな国にも暗く悲しい歴史がある。
それは、フィクションの形をとろうとも、伝え残していかねばならない…そう思わせる映画だった。
本当に観られて良かった。
公開直後でお盆休みと重なったこともあったのだろうが、連日初回から、午後1番の回までは、完売が続いているそうだ。
お勧めです。是非とも、ご覧あれ!!