今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

復讐捜査線


丸の内ルーブルではごく短期間の上映で、チャンスがなくて、スクリーンで観るのをすっかり諦めてたんだけど…


かろうじて、新宿ミラノ座での上映に間に合って、観てきた!!


やっぱり、新宿って街は雑然として、人が多くて、歩いてるだけで疲れる…(泣)やっぱり、映画は有楽町だなぁ…私にはね。


で、楽しみにしてた映画ですが…


いろいろとレビューにある通り、ハリウッド映画とはちょっとだけ「香り」の違うハードボイルドでした♪


私の好きな系統ですが、こういう映画は好みが分かれるかな…


その「香り」はジョニー・トー監督の映画を観るような「男」の物語。


予告編は「96時間」のような印象だったけど、本編を観たら、ちょっと違う感じ…銃撃シーンなんかはやっぱり香港映画みたい…


立場の違う男達に通じ合うものを描いたような…上手く言えないなぁ(((^^;)


途中から登場するレイ・ウィンストンさん…娘の死の真相を探るメル・ギブソンにとっては敵にあたる側に雇われたはずなのに彼の美学(!?)に照らして納得してからでないと手をくださない「始末屋」として、とても重要な役で出演。


私、アレック・ヴォードウィンさんが太ったのかと…(汗)


彼とメル・ギブソンとのやり取りの場面なんか、とってもカッコいい!!


ラスト近くに、彼が事件の本当の始末をつける時、相対した警官に家族がいるか、子供がいるかと問うてから撃たれるシーンなんてねぇ!!


まぁ、そういったいわゆる「しびれる」場面だけでなく、メル・ギブソンと娘との愛情溢れるやり取りはなんとも心にしみてきます(^-^)v


娘との思い出が1990年のビデオテープに限られることや娘の恋人が「1度も会いに来なかった」とメル・ギブソンを責める場面などから、この父娘は長いこと交流が無かったらしい。母親が登場しないところをみると、刑事稼業に振り回され、妻と娘とは別居(離婚)したんだろうなぁ…


そんな仕事一筋の父親は、ただひたすら「真相」を追い求める。刑事でありながら、犯人を逮捕する気などさらさらない…


ただ復讐を誓う。だから、「復讐捜査線」!!


でも…


やっぱり、邦題はもう少し内容に沿ったセンスのあるものにしてほしかったなぁ〜(((^^;)


なんか、安っちい復讐物かと思われるよ!!


ラストはそれまでのハードボイルドをうっちゃって、なんだかファンタジーな終わり方だったけど、お話のベースは父娘の愛情に置かれてたから、良かったんじゃないかな♪


ただのドンパチが観たければ、ちょっと物足りないかもしれないけど、私的にはしびれる映画でした!!