ある意味、ケン・ワタナベが出演してる段階で、日本的には「オールスター・キャスト」!!
ケン・ワタナベが英語喋って、ハリウッド映画に出演するのは、既に「普通」になりつつありますね!!
今回は別にケン・ワタナベがお目当てではなく、チョウ・ユンファです!!
何をやってもカッコいい!!アジア人の風貌は確かに役の選択肢が限られてしまうけど、今回の映画の舞台となる「上海」には素敵にフィットしてました。
世界中に戦火が広がり、中国も日本の勢力が日に日に強まっている時…
まだ、日本の手が及んでいない上海の街では、様々な列強国の駆け引きが行われていた…
しかし、目に見えない緊張の糸は少しずつ少しずつその度合いを増し、はち切れる寸前のところにある。
物語は、主人公(ジョン・キューザック)の親友で、アメリカ諜報部員のコナーが1ヵ月も音信不通になり、その調査のために彼が上海の地を踏むところから始まる…
当時の雑然とした中にも華やかさを失わない上海の町が再現されている。
主人公は諜報部員であることを欺く手段として、新聞記者に成りすまし、上海にたった1人いるドイツ人の妻となった友人を利用しながら、親友が1ヵ月の音信不通後に死体となって見つかった真相を暴こうと危ない橋を渡り始める…
スパイ物といっても、時代背景や上海という場所の持つイメージから「諜報部員」という言葉の方がしっくりくる。
ただ単に日本の「秘密」を守るために暗躍していると思われたケン・ワタナベも1人の娼婦を助けるために危ない橋を渡る。
主人公の親友は、その娼婦に近づき、日本軍の微妙な変化に気づいたために殺された…
主人公が突き止めた真相…
そこには国の「秘密」より自らの「秘密」を封じ込めようとしたただの男がいた…
え〜っ!!そうなの〜!!あなた、あの作戦を知らされてなかったの〜!!マジで?
っていうのが、正直なところですよ!!
そして、ラストもえ〜っって!!
命からがら逃げ出した上海の街に…え〜っ!!
「使命」に生きるって簡単じゃないし、でも、それをやり遂げる強さを上海という街が与えてる…そんな感じ!!
上海の中国人社会に君臨するアンソニー(チョウ・ユンファ)の妻を演じたコン・リーが、ギリギリのところで強さを見せる女性を美しく演じていた…
背筋をピンと伸ばし、時に可愛らしさをみせる彼女の美しさは、あの時代の街の風景によく似合う。
素敵な女優さんだ!!
引退直前の山口百恵さんに面差しが似ている…気がする。
お話としては、まぁなんだけど…別にケン・ワタナベでなくてもOKだし、菊池凛子はもっと彼女である必要は無かった…と思う。
多少、中途半端なとこもあったけど、この映画は、チョウ・ユンファのカッコ良さとコン・リーの美しさを楽しむのがメインだから…(笑)
私的にはOKなのだ(^-^)v