今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ミケランジェロの暗号


タイトルからして、ワクワクする感じの待ちに待った映画!!


明日はTOHOシネマズのサービスデーだから、今日中に観てきちゃお〜って思ったら…


なんと、かなりの混雑!!


まぁ、ギリギリ通路側を確保して、堪能して参りました。


まず、オープニングは戦場でのシーン…


そこから、主人公がどうしてナチスの人間と飛行機に乗っていたのか…と物語は遡る!!


戦争に関する映画は数々あり、中でも、ユダヤ人を扱った映画はやはり悲しい"記憶"をベースにしている作品が多い…


フィクションもあり、史実に忠実な作品もあり…


しかし、こうも痛快にユダヤ人達がラストを迎える映画は珍しいんじゃないかな…


悲しい"記憶"に裏打ちされているから、多くの作品が"感動"のラストを用意してたりする…


ところが、本作はどうだ!!


あっぱれなラスト♪


着眼点が面白い。


オーストリアで画廊を営む主人公カウフマン。


幻とされたミケランジェロの絵を秘かに所有していたカウフマンだったが、ドイツに入り浸りのナチスかぶれの親友に秘密の在りかを教えてしまう。


バカだねぇ〜。お坊っちゃんは人を疑うことを知らない…と、心の中で突っ込んでみる!!


そして、案の定、ナチスはカウフマンの財産を没収し、幻のミケランジェロまでも没収しようとする。


ところが…秘密の場所に絵が無い!!


お人好しのお坊っちゃんの父上は賢明な人で、息子の失態に気づき、先手を打つ!!


カウフマン親子は収容所送りになったが、ナチスは相変わらずミケランジェロ探し。


収容所で亡くなった父親の意味不明な「遺言」を伝え聞いたカウフマンは、ナチス相手に有りもしないミケランジェロの絵をネタに別な収容所にいる母親を救い出すため、勝負に出る!!


その中で、移動中にパルチザンに狙撃され、墜落。ここがオープニングに繋がっていく。


この事故で生き残ったのは、カウフマンと親友だったナチス・リデイ…


パルチザンが襲ってくると思い、ナチスの制服(!?)と収容所の縞模様のパジャマを取り替え、備えるリデイ。


ところが、墜落現場に先に到着したのはドイツ軍兵士…


兵士達は、服装で2人の立場を勘違いし、カウフマンはまんまとリデイに成り済まし、母親の救出のリナシオを描く!!


まぁ、あり得ないだろ〜…とか、やっぱりツッコミ入れながら、バレそうで、バレないカウフマンの正体にハラハラドキドキする。


でも、手に汗握るハラハラでも、ドキドキでもない、中途半端な笑いを誘うハラハラ綱渡り。


母親と恋人がスイスに無事到着したのを確かめた直後にカウフマンの正体がとうとうバレる!!


まぁ、よく今まで隠しおおせたよなぁ〜って感じだけど…


この後も、お人好しは変わりなく、ラッキーな部分は残しながら、お〜っとって感じの大どんでん返しを見せつける!!


ラストのカウフマンのウインクはあっぱれ〜って!!


こんなふうにユダヤ人を描く映画って、私は観たことが無かったから、ちょっと新たな視点の映画も良いなぁ〜と!!


戦争が描かれるので、確かにベースはいろんな思いがあるけれど、こうしたユダヤ人側からの描き方があっても良いなぁ〜(*^^*)