いやいや、参りました。お手上げでございます♪
なんですか?このウォン・ビンは!!
劇場内にはやっぱりおっさんがいっぱいでしたが、パラパラとおば様方が…
アジア系のアクション映画はもう「男」を「漢」と書き、「おとこ」と読んじゃうようなおっちゃんが主流なわけですね。
ジョニー・トー監督の「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」を観に行った時など、居場所が無いくらいでした(((^^;)
お話の内容的には、ご同様なんだけど、やっぱり、主役がウォン・ビンってことで、まぁおば様軍団がいらっしゃる、いらっしゃる!!
予告編で、ウォン・ビンが自ら髪を刈るシーンを観てたので、闘いに向かうシーンを心待ちにしておりましたが…
なかなか髪に手をかけない!!
ところが、その姿がまた素敵!!
スラリとした細身のウォン・ビンが厳つい連中と闘うわけですが、まぁ、鍛えられた体と研ぎ澄まされた動き…
美しい体の動きにもうため息ものでした。
お話はいたってシンプル。
まぁ、これだけウォン・ビンの魅力で訴えかける訳だから、複雑なお話なんかいらない!!
ウォン・ビン(役名はチェ・テシクだったかな…?)は、場末の町で質屋を営んでいる…自らは人に絡まず、ひっそりと生きている。
彼に仕事以外で声をかけるのは、買い物に行く店の店員と隣に住む小さな女の子。
女の子の母親はダンサーをしながら、酒と薬に溺れた生活をしている。
どんなに慕おうと相手にされない孤独を抱える女の子(役名忘れた…)をウォン・ビンはただただ傍観者のように見つめる。
誰にも相手にされない寂しさを盗みを犯しながら、紛らせている少女…警察に見咎められた少女をウォン・ビンは無視してしまう。
助けを求めた彼女を突き放したのは、彼の過去のなせる業。
孤独に押し潰されそうになりながらも、彼女は「大丈夫」とウォン・ビンに強がってみせる…
文房具屋で万引きをした少女を見て、初老の店主は彼女の孤独を読み取り、父親だと勘違いされたウォン・ビンは「今度は一緒に来い」と言われる。
ウォン・ビンは過去に特殊部隊に所属していた頃、命を狙われ、巻き添えで最愛の妻を亡くした。彼女のお腹の中にはウォン・ビンとの子が宿っていたのに…
妻を亡くした痛み、子を亡くした痛み…
そして、とうとう事件が起こる。
隣の女の子の母親が、マフィアの取引していた麻薬をくすねた。その組織は麻薬の精製を親に捨てられた子供たちに手伝わせていた。
取り引きの現場にも子供を使う…子供は疑われないから…
そして、過酷な労働を強いられ、彼らにとって、用を成さなくなった子供たちには更に過酷な地獄が待っている…
生きながら、臓器を提供するドナーとなる。
隣の女の子は、組織に捕まり、ドナーとなった母親の死を知らず、母親会いたさに組織の中で必死に生きようとする。
ウォン・ビンは、少女を奪還するために1人立ち上がる!!
ここからは、怖いシーンはちょこちょこ目を瞑りながら観てましたが、ただひたすら、ウォン・ビンは闘う。
最後、少女の生還に間に合わなかったと思ったウォン・ビンは、全てを片付けた後、自らのこめかみに銃を向ける。
「アジョシ…」
小さな女の子の小さな呼びかけに振り返ると、少女が立っていた…
ここからラストまではもう堪ら〜ん!!
収監されるウォン・ビンの最後の望みを聞いて文房具屋に向かった警察。
生きたまま角膜を採取されそうになった少女を助けたマフィア側の男。
この件は、ちょっと先読みできちゃうけど、そんなことはどうでも良くて…
とにかく、ウォン・ビンが凄い。
ウォン・ビンは「母なる証明」しか観たことがないんだけど、あれはあれで面白い役どころ…
でも、これは、「アジョシ」は、久々にきゅ〜ッと心が締め付けられる映画です!!
面差しがキムタクに似てるかなぁ〜って思ってたけど、ちょっと違うかなぁ。
今後はどんな路線に進むんだろ…